先日投稿した問題についての解説記事を書かせて頂きます。
問題
状況は、相手のサンダースEXがフラッシュレイを使った後の自分の番でドローまで終わってます。ここからこのターン中に勝って下さい。
というものです。
重要な点は、相手のサンダースEXがフラッシュレイを使っていることと、デッキの上が判明していることです。
フラッシュレイとは、70ダメージを与えつつ、使用したポケモンは次の相手の番のたねポケモンからのワザのダメージを受けないというワザ。
つまり、このままバトル場にサンダースがいる場合、エルレイドが攻撃をする以外にダメージを与える方法はありません。しかし、この段階で判明しているカードでは、エルレイドをこのターン中に動かせることはできません。よって、これ以外で攻撃をするしかありません。ただ残念なことに、自分の場にいるのはたねポケモンのみであり、サンダースEXにダメージを負わせることはできません。
ここでポケモンカードの重要なルールを利用してやりましょう。
ルールブック抜粋
"・ベンチに戻ることで、それまで受けていた効果や状態異常はすべてなくなります。"
ここでもう一度フラッシュレイの効果を見てみましょう。
フラッシュレイ
次の相手の番、このポケモンはたねポケモンからわざのダメージを受けない。
つまり、この効果はサンダース自身にかかっている効果。ルールブック的に言えば受けている効果です。よってベンチに戻る、というよりも戻してやればたねポケモンからのダメージを受け付けます。
以上を踏まえて解答の方いってみましょう。
解答1
1.トレーナーズポストであなぬけのひもを加え、そのまま使う。ウソッキーを場へ
2.バトルサーチャーでフラダリを加え、そのまま使ってサンダースEXを呼ぶ
3.ストロングエネルギーをウソッキーにつけて、ウソッキーの技「みようみまね」を使う。
ダメージ計算
(ワザ70+ストエネ20)×2=180ダメージ
サンダースEXが気絶し、サイド2枚を取得。
サンダースの技効果は、サンダース自身にかかる効果のため、一度ベンチに引っ込むとその効果は消えてしまう。よって、再び呼び出した際にはたねポケモンでもダメージを与えられる状態になっている。ここでウソッキーの技「みようみまね」でフラッシュレイを使うことができますので、ストロングエネルギーで火力を上げてダメージを与えます。
みようみまね
前の相手の番に、相手のポケモンがワザを使っていたなら、そのワザをこのワザとして使う。
つまり、前の相手の番に使用されたフラッシュレイを使うことができます。この効果の矛先は使用された技であり、ポケモンにかかる効果ではありません。このターン中にポケモンがどのように動こうとも、前の番に使われた技は変わりませんよね？ 過去は変えられないのです。
ルールをよく理解していれば解ける問題と言えます。
この手順であれば、相手のベンチ数に影響されずにサンダースを倒すことが可能です。
だがしかし。
解答2
1.トレーナーズポストでファイティングスタジアムを加えて場に出す
2.バトルサーチャーでコルニを加える
3.コルニで(ルチャブルと)あなぬけのひもを加える
4.あなぬけのひもを使ってウソッキーをバトル場へ。相手はMライボルトが前へ出てくる。
5.ウソッキーにストロングエネルギーを付けて、ウソッキーの技「みようみまね」を使う。
ダメージ計算
(ワザ70+ストエネ20+スタジアム20)×2=220
MライボルトEXが気絶しサイド2枚を取得。
今回の場合では、この2番目の解答でも解決できます。条件として、あなぬけのひもで擬似的にフラダリが行えることがありますが、そもそもサンダースEXを無視することが可能です。ただし、ベンチ数に影響されます。仮にMライボルトEX以外のポケモンがいた場合、間違ってもライボルトは出てこないでしょう。決着をつけるのは不可能でしょう。
ですので、最適解は1番です。
いかがでしたでしょうか？
色々とミスリードを引きつつルールを理解できる問題を作成できたと思います。
ライボルトを問題に採用したのは、単純なサーチャーフラダリから、ストエネとファイティングスタジアムを使ってルカリオで殴ろうとした際に200ダメージ出ることから、ちょうどHPが10残るからです。問題として面白いと思いました。サンダースを再び呼び出すという手順を踏んで欲しかったのが狙いです。あとは、ルチャブルとオカルトマニアの組み合わせに注目して欲しかったですね。ルチャブルの特性は、相手の抵抗を無視できますが、それと同時に弱点も無視するため不便です。それをオカルトマニアで消すことで弱点計算できるようになるため、「あ、これでいけるんじゃね？」となってくれると僕はほくそ笑みます(￣▽￣)
ただルカリオのスクリューブローと打点が同じなため、こちらも200ダメージまでしか出ません。サーチャーフラダリからルカリオで殴る手順を思いついた後にこれがくるとストレス溜まると思います。だってそうしてますから(ごめんなさい)。
楽しんで頂けたなら幸いです。
また気が向いたら作ってみようと思います。