ウンガロ俳句会 -2ページ目

ウンガロ俳句会

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① まだ立てぬ赤児這い這い春近し

できるだけ省略するという意味で

「まだ立てぬ」と「這い這い」は情報がかぶっていますが

情景が目に浮かぶかわいい句です。

季語との取り合わせもよいと思います。

② のり弁や一人公園花の冷え

三段切れっぽいですが、句意には

あっているのかもしれません。

なぜ「のり弁」、なぜ「一人」と少し心配になります。

先週は夏日(の所)もあったのに

週末は寒かったです。

能勢では雪がちらつきました。

「花の冷え」ですね。

③ 立ち漕ぎて追ふ淀川の遅日かな

自転車」というワードは無くてもわかりますが江戸時代の人が読んだら、舟だと思うかもしれませんね。

子どもたちか若い人が堤防を走っている映像でした。

④ あと一年定年の子の帰る春

何かの事情があるのでしょうか、

物語性のある句です。

季が動く とも言えますが

「春」なのでまだ少し明るさが残ります。詠み手は年配の方ということになりますね。

⑤ 父に会う五年ぶりかな春の興

この句も物語性があるようですが

背景にコロナがあるのかもしれません。春の興」なので基本的には明るい句です。

⑥ 黄砂来て海の彼方に思いはせ

黄砂が季語として注目されるようになったのは大正時代の終わりごろ と大歳時記にはありますが

霾る を昔の人は大陸からやって来るものと理解していたのでしょうか。ちなみにAIに訊いてみたところ、江戸時代や明治の人々も正しく理解していたのではないか

との答えが返って来ました。

⑦ 朧月赤ペンチェックミニ句会

三段切れっぽいですが、朧月との取り合わせがどうなのか というところでしょうか。

⑧ 孫ひ孫卒寿と共に集ふ春

共に」に少し違和感を感じました。

卒寿(の人or吾)と共に という事だと思います。例えば「卒寿の宴に」ぐらいの方が日本語の流れとしてはスムーズで「大勢感」も出るのかな

と感じました。