皆さん、こんばんは。
先日、ご紹介した、韓国長編小説ソーイングする女(바느질하는 여자)
やっと読み終わりました。全部で630ページの分厚い本です。
ここでのソーイングとは、ポジャギファンの皆さまにもおなじみの
韓国伝統の針仕事、「ヌビ」の物語です。
ヌビとは3センチのヌビ用の針で0.3ミリの縫い目をひたすら同じ縫い目で繰り返していく技法。
自己規律と忍耐が特に要求されるのがヌビです。
タイトルからも女性の忍苦の歳月が感じられる作品でした。
本の中ではヌビのことはもちろん、韓国伝統刺繍や韓服、ポジャギ、
様々な伝統生地の名前や縫い方の技法などがとても詳しく説明されています。
作家はこの作品を書くためにたくさんの取材や専門用語の勉強をされたのだなぁと感じました。
一般的に多く読まれる本ではないかもしれませんが、
伝統の針仕事が好きな人であれば、一読の価値のある一冊です。