皆さん、こんにちは。


10年前頃でしょうか。

日本に行って新しい生活することになった私に多くの古いチョガッポを

そっと渡してくれた方がいます。I さんは裕福な家庭環境で生まれ育ち、

小さい頃から女性として身に付けるべきの教養やしつけのために

お母様から針仕事であるポジャギや伝統刺繍を教わったとのことです。


普段からとても尊敬していた方から頂いた大切な一生の宝物です。

今日はそのポジャギの中から一番古い一枚のチョガッポを

ご紹介したいと思います。 



麻で作られた一枚仕立てのチョガッポです。

生成り色や白色を使っていますがずいぶん色あせして、ところところ

シミが付いています。長い歳月が経ったことによるアンティークならではの

麻の風味がとてもいい感じです。

I さんのお母様が100年前に作られたもので
お母さんから娘のI さんへそして、縁があって私の手元に来てくれました

布は現在はなかなか出会えない100%韓山芋麻(ハンサンモシ)を
使っており麻の質がとても良く、しなやかで柔らかいです。
 (布としては100年以前の物だと聞いております)



紐が一箇所だけ付いています。
飾り用だと思いますが、実際に使う用途で作られたのかもしれません。
紐の頭の部分が2枚になっていてしっぽの部分は1枚になっています。
丈夫さのだめだと思います。
巻かがり縫いと上針(サンチム)縫いで縫い糸は白を使っています。
 


一枚紐付きなので書籍を包むチェッポ(本褓)として演出してみました。
いかがでしょうか?
現在ではなかなか存在しない出会えない古くて美しいポジャギ。
これからもアンティークポジャギの紹介、少しずつアップさせていただきます。
そして、いつの日かポジャギファンの皆様に
直接に披露出来ればと思っています。