チャンギ空港へと向かった私たち。
ここでは、日本へ向けての乗り継ぎをしなければいけません。
ヤンゴンの旅の余韻に浸っていた私たちはすっかりと
頭の中から抜けていたことがありました。
というのも、このチャンギ空港での乗り継ぎ時間は1時間弱。
かなーりタイトなスケジュールだったのです。
ヤンゴンでのゆったりと流れていた時間に慣れてしまっていた私たちは
「なんか、時間あまりなかったよね!」位にしか覚えておりませんでした。
チャンギ空港に無事到着のアナウンスが流れ、
機体のドアが開いたころ、車内のアナウンスでわれらの名前と
もう一人の日本人の名前が呼ばれ、地上職員に声を掛けてくれとの事。
「そういえば乗り継ぎ時間あまりなかったから、チャンギ空港の
カートに乗せられて、悠々と乗り継ぎだね」
なんて相棒と話しながら、飛行機を降り、現地係員に声を掛けた私たち。
カートの近くまで誘導され、他の地上係員に引き渡されました。
そのシンガポール航空の紳士が放った言葉は、
「あなたたちは乗り遅れました(MISS!)」
えーーーー、って今何時?
とっさに出た英単語「WHY?」
「あなた達の乗る飛行機はたった今、ドアが閉まりました。
もう、後10分しかないので、乗れません」
まーじ―でーぇぇぇ。
そう、私たちが乗った飛行機は遅れていたのでした。
もう一人の日本人の呼ばれた女の子は
「なぜ?シンガポール航空同士だから乗らせて!
後、10分あるなら、私走る!」
と泣きそうになりながら、話しているけど、
「荷物もありますし、ダメなんです。」
そこで、相棒を見ると、相棒は悟っておりました。
「荷物が届かないんだよ!それに、羽田に着くの遅れたら
やばいんじゃないのかな?しゃーない。あきらめよう!
で、どうしてくれるのかな?」
という訳で、意気揚々とカートに乗るのではなく、
これからどうしていいかわからないまま、
とりあえず、シンガポール航空のカウンターに
不安な気持ち一杯でカートに乗せられました。
で、シンガポール航空のカウンターに着いた私たち。
地上係員の紳士の
「英語理解できる人は?」
の問いに一歩下がる相棒。
そして私の背中を押す。
「少しくらいなら、わかります。」
「まず、色々調べたところ、空席がある便は日本航空の
夜出発の便で羽田着になります。」
とここで、もう一人の日本人のA子さんが
「こまります。もう少し早い便はないんですか?」
「一番早い開いている便が日本航空なんです」
「シンガポール航空は?」
「もっと遅くなって明日の同じ時間になります」
私が日本語に訳していると、相棒が
「朝、羽田に着くんでしょう?そのまま会社に行くから
荷物が早く出てくれないと困るよね」
A子さんも「そうなの」
シャーないので、私が英語で
「彼女たちは明日、羽田からダイレクトで会社に行かなければならない。
よって、彼女たちが心配しているのは荷物が早く出てくるかということ。
荷物が早く出てくるよう優先してもらう事は出来ないでしょうか?」
というと、
「確約はできない。シンガポール航空ならそういったことはできるが、
日本航空という違う会社になってしまうので、約束はできない」
との事。
和訳すると、「そりゃー困るわ。」
英訳「彼女たちは納得していない」
「と言われても、違う会社だから、できるとお約束はできないんです。
精一杯のお手伝いはさせてもらいます。あと、この後、ちょっと
休憩を取ってから、出発時間の2時間前位にご自身で日本航空のカウンターに
行ってもらうことになります。その時に皆さんからリクエストをしてみてください」
和訳すると「シャーないか。日本航空に言ってみよう」という事になった。
で、色々な所に電話をかけている地上係員。
なんだかんだといった後に、最後に説明を受けたのが
「あなた達にはお詫びとして、ミールクーポンをお渡しします。
この上の階のフードコートでお腹一杯食べてください。
金額の制限はありません。そして、休憩を取っていただくために
トランジットホテルを1名1部屋予約しました。
確約はホテルのレセプションに行かないと取れないんで、まず
ホテルへと向かってください。
そして、あなた達には5シンガポールドルのテレホンカードを
お渡ししますので、それで、必要な方にご連絡をお取りください。
日本航空のカウンターはFカウンターになります。
2時間前までにはカウンターでチェックインしてください。
では、それまでチャンギ空港でおくつろぎください」
との事。
私は内心ほくそ笑んでいた。
フードコートで食べ放題。そして、いつも貧乏で入れなかった
トランジットホテルだ―!と
さすが、世界ナンバーワンを誇るシンガポール航空!と思ったものだ。
相棒とA子さんは
「なんかすごい待遇良くない?テレホンカードまで貰えるし・・」
なんて電話の方に向かっていたら、さっきの紳士が走ってきて
とりあえずホテルの方へと言われてしまった。
チャンギはこの旅行前に1回来たことがあったので、
その時にかなりの下調べをしていた私は、トランジットホテルの
場所も把握していた(笑)
チャンギ空港のトランジットホテルは3か所ある。
その中でも一番いいと言われる2のトランジットホテルが
用意されていた。
そして、チャンギ空港は乗換待ちの人に楽しんでもらう工夫がいくつもある。
例えば、プール。空港にプールが用意されている。これは
有料なのだが、あーこんなんだったら、水着を手荷物に
入れておくんだったなぁなんて思いながら、
煙草を吸いに外に出たら、ダダ雨だった・・・。
そう、シンガポールの冬は雨季。
雨季まっただ中だったのだ。
これじゃ、普通に外立っているだけでも、シャワーだわ。
と思い、中に入ってみると映画館も小さいながらにある。
そして、ジムもあるのだ・・・。
好奇心旺盛の私は、トランジットホテルを満喫するわけではなく、
免税店のウィンドウショッピングをしたりや施設を除いたりして
半分の時間を費やしてしまった。。
30分ちょっと寝るかー。と倒れ込んだベットはふかふか。
かなーり快適だわ。
トランジットホテルはこんな感じ
で、シャワーとトイレも広く、お茶、コーヒーセットも置いてある。
一つ難を言えば、東南アジア独特のキンキンに冷えた冷房位。
30分寝て、シャワーを浴びたら、みんなとの集合時間になったため
あわてて、外に出た。
今度はフードコート食べ放題。
とりあえず、英語に自信はないので、このミールクーポン使える?って
聞いてみる。
「大丈夫だよ」の答えと共に、目の色が変わって探し始める。
とはいえ、ぶっちゃけ食べ物はそんなに入らないので、
フレッシュジュースを片っ端から飲んでいこうという事になった。
会計:フレッシュジュースのマンゴーとと言い始めた時、
あっ、フレッシュジュースは対象外・・残念。
缶はOKだったので、ビールを数缶頂戴する。
お腹を満たした私たちは、ホテルに一回戻り、身だしなみを整えてから、
集まって、日本航空のカウンターへ行くと、長蛇の列だった。
日本航空だから、日本の係員がいるのだと思っていたら、
半分は現地の方。
ここのカウンターはシンガポール航空のカウンターの後に
対応されたからか、すごい残念な接客だった。
というのも、まぁそこまではしゃべれない私たち。
荷物のリクエストを日本語でしてしまおうという考えだった。
助けてー的なオーラを出していて、それに気づいているのに、
気付かないふり。そして、その後、業務が終わったのか
さっさと帰ってしまった唯一の日本人現地係員2人。
なんか、感じ悪ーいとおもって、
「だから、日本航空経営破たんするんだよ!」
と毒づいてみた。
シンガポール空港のサービスは終わったわけではなかった。
羽田に着くと名前の呼び出しがまたあった。
「ロストバケージかな?」
嫌な予感がして行くと、シンガポール航空の羽田の係員が
立っていた。
チャンギ空港からお客様の荷物が早く出てくるようにしてほしいと
承っております。一緒に荷物を探すことをお手伝いさせていただきます。
すごいです。シンガポール航空。それに引き替え日本航空は・・・。
と思ってしまい、ますます、シンガポール航空のファンになってしまいました
以上、pun★ミャンマーの旅日記でした。