水瓶座満月の前夜
怒涛の最繁忙期の中で疲れきっていた
早目にお布団に入り
電気を消し
一気に深みへ落ちた…はずだった



周りが寝静まり
雲がたなびいていたころ

光を感じて目が覚める
きっと不細工な顔してたと思う



壁に写る光
この反射した光が丁度枕に刺さっていた
不機嫌な顔を窓に向けると
カーテンの隙間を月光が照らす

誘われるように小窓に向かうと
ほぼ丸のお月様が浮かんでいた


「会いたかったでしょ? アタシに」

そう言われた気がして、鼻で笑ってしまった

高飛車な小娘の雰囲気を感じ、
また明日ね。と
叔父様を気取ってカーテンを閉じた





翌日の本番笑
待てど暮らせど小娘は現れない

どうやら軽くあしらったのが
気に触ったようだ


「あぁ、待ってたよ」
「今日は顔が見れたね」

誰かさんみたいに言えてたら、
きっとハニカミながらも出てきてくれてただろう。


小娘ゴコロはむずかしい