去年の今頃、叔母は亡くなった。

コロナで病院の見舞いは叶わないし、病院に入ったのも亡くなった後で連絡があったから分かった。


葬儀の日は、初めて行く斎場に時間に遅れないように出かけた。

東京の葬儀はこんな感じなのかと、ちょっと寂しかった。


駆け付けた斎場は棺が置いてある部屋は1時間だけ使用でき、そこで切花を顔の周りに埋めたのだった。


花💐は何処にもなくて、叔母さんは病院の浴衣のようなものを着ていた。


1時間がたち、火葬炉に向かう。


あっという間の別れだった。

あれから一年。

一周忌はやらないかもと想像して、叔母さんの墓参りに一人でいった。

電車を乗継ぎ、最寄り駅から海に向かってホテル街の先に墓地はある。

行く度に増えゆく墓の数。

墓の場所も調べておいてお参りした。


やっと一年ぶりに会えた気がする。


叔母さんはそこには居ないかも知れないけれど、以前一緒に来た思い出の場所。


叔母さんは今頃どうしているのだろうか?