人は死に際のほんの一瞬のうちに
それまでの人生を思い返すらしい
よく聞く表現で言えば走馬灯の如く
経験したすべての記憶が蘇るらしい
思い出したくない恥ずかしいことも
既に忘れていた忌まわしい経験も
最高に楽しかった若き日のことも
意思とは無関係に湧き出るらしい
この世の最期なら君の姿を見たい
なるべく長く君の笑顔を見ていたい
ついにこときれる最期の瞬間には
人生で最も愛した君に包まれたい
過ごした時間が長ければ長いほど
楽しかった時間が多ければ多いほど
回想に占める君の時間は長くなる
だから君と過ごす時間を大切に思う
いまわの走馬灯のため大切に思う
~サラリーマン吟遊詩人