スクランブル交差点。
午前0時。
タクシーと人間の、行ったり来たり。

私は彼を、こんなに遠く上のほうからでも、見つけられる。
どんなに交じり合う人込みの中からでも、きっと見つけられるんだ。

ポケットに手を突っ込む姿。少々の猫背。下向き加減に、帽子から首筋まで無造作に飛び出す癖っ毛。

私は、誰よりも早く、君を割り出せる。


愛や恋の行方は分からない。
ただ、君が特別である事だけは、目に見えて眩しい。

素直に、特別だと言えるだろうか。
また強がりなまま眠りにつくのだろうか。

一つになれるのなら、私は幸せを素直に言葉にできる。
「ずっと一緒に居たい」と、目を見て言える。


午前1時。
また、もっと君を好きになる。