2年前の、9月19日猫の「ヨン様」を拾いました

3連休の最終日、那須のペンション「ひみつ基地」のバイトを終え、
1BOX車にカブ110ccを載せて、伊勢・志摩方面へ取材に行く途中、
栃木県矢板市の矢板IC出口の、国道4号線の中央分離帯
隅っこに白い猫がうずくまっていたんです。
国道4号線は主要道で交通量も多いし、このままでは車に轢かれてしまう。
もしかしたら、すでに交通事故に遭っていて、怪我で動けないのかも?
捕まえようとして逃げられたら、車に轢かれてしまう。
これから天気も崩れるっていうし、雨の中、あの場所に
いたら、ますます衰弱しそう。
どうしよう? とちょっと考えたものの、大き目のバックと布を用意して
猫のところへ行ってみたら、すんなり捕まってくれました。

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車の助手席に乗せてみると、ガリガリでした。おとなしく捕まってくれたのも、
衰弱のため後ろ足が立たなかったからのようでした。
近くのコンビニでキャットフードを買って与えてみたら、バクバク食べました。
未去勢の雄です。

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見た限りでは、怪我はしてない様子でしたが、背中に切り傷のようなものが
ありました。

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▲助けてくれてありがとニャ。


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▲少しお腹が満たされると、安心した顔つきになりリラックス。
人間には慣れている様子でした。


うーん、どうしよう。これから伊勢志摩までの長い道中。
3泊4日の取材で、バイクを下して回る予定です。
でも、取材は一人だし、宿泊先はよく知っているゲストハウス。
とりあえず、一緒に連れて行って、車の中で過ごしてもらい、
調子が悪くなるようなら旅先の動物病院で
診てもらえばいいか。


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当初は誰か友人にとりあえず預かってもらおうかと思ったけれど、
連れて行けばいいんだということにして、出発。
高速に乗る前に、ホームセンターで猫トイレと猫砂、フード、ケージなどを
買い込んで行きました。
猫はトイレも最初からちゃんとできましたよ。

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▲衰弱して立てなかったのに、こんなにジャンプもできるようになりました。


その後、順調に体力も回復、帰路の途中で、
「国道4号線で保護したから名前は【ヨン様】にしよう」。
福島の家に戻ってから、動物病院に連れて行くと、
生後1年くらいとのことでしたが、体重は2.5㎏しかありませんでした。
この時点で1週間は経っていたので、
保護時は2㎏なかったと思います。
しばらく我が家で預かり、里親探しをすることにしました。


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▲1ケ月後、福島原発被災地・葛尾(かつらお)村から保護猫、
シュガーちゃんもやってきました。
ヨン様とすぐに仲良くなり、いつもラブラブ。
ヨン様、このころが一番楽しかったようです。

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▲我が家の出入り猫・お隣のトラさんとも一緒にいることができました。
シュガーちゃんとは、にゃんプロ(猫プロレス)をよくしていました。
シュガーちゃんが、やんちゃ坊主のヨン様の相手をけなげにしてあげていた
という感じです。

できれば、2匹一緒に同じ里親さんに迎えてもらいたかったのですが、
それはかなわず、シュガーちゃんは一度で戻ったものの、
自分の息子猫の里親さんのところへ行きました。

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▲左がシュガーちゃん、右が息子猫のレイ

一方の、ヨン様は、私がときどきアルバイトに行く、
那須のペンション「ひみつ基地」の猫スタッフとして迎えてもらいました。
看板猫3匹のいる、猫ペンションとして人気です。
ヨン様&シュガーちゃんも、何度か一緒に連れていき、
お客さんにも可愛がってもらっていたし、我が家と違って、
いつも誰かが家にいるし、先輩猫もいる(ヨン様と仲良くしてくれませんが)ので、
さみしくはありません。


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▲看板猫として、がんばっています。

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▲おもに、囲炉裏端でお客さんの接待をしています。

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▲先輩猫3匹があまり仲良くしてくれないのが悩みですが、
お客さんにはよく遊んでもらっています。

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猫社会の厳しさを知ってか、我が家にいるときと比べてやんちゃ坊主ぶりは
なりを潜め、すっかりおとなしくなりました。
早朝からギャオギャオ鳴くクセもほとんどなくなって、
とってもよい子になりました。

私のことも、忘れないでいてくれて、何か月かぶりで行っても、
喜んで肩に飛び乗り、ゴロゴロ言ってくれます。
うれしいですね。

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ということで、ヨン様は元気です。

ぜひぜひ、ペンション「ひみつ基地」に会いに行ってあげてくださいね。
宿泊予約サイト「じゃらん」でも評価4.9(5点満点)の人気宿です。