福島原発被災地・浪江町出身の猫、「ひゅうま」が我が家にやってきました。

浪江町は、私たち「かつらお動物見守り隊」が、震災直後から給餌しています。
※福島原発被災地での動物保護活動は継続中。2015年1月からは、
このブログではなく、「かつらお動物見守り隊」のブログで活動報告をしています。
「ひゅうま」のことも、詳しくはそちらで


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「ひゅうま」です。(保護された家の苗字が命名の由来)

 浪江町のHさん(私たちの給餌ポイントでもあります)が、3月初旬、避難先の県南T町から浪江の自宅に戻った際、見つけた猫です。
 ガリガリに痩せて、肉球もすり減っていて、どんなにか放浪していたのか、と可哀想に思って、避難先まで連れ帰ったものの、避難先のアパートはペット不可。
 仕方がなく外飼いしていたけれど、ご近所からの苦情が相次ぎ、困っていたそうです。 
  ※T町は閉鎖的なのか、被災者だとわかると土地を売ってもらえず、同様にT町に避難してきた他の浪江町民も、T町以外の場所に家を買って移住したそうです。Hさん自身も、もうT町はあきらめ、白河市内で家を探しているとのこと。

 Hさん、優しい方で、自分の猫(それも元野良猫)が見つかって里親が見つかったあとでも、「残されている他の猫のために」、と私たちの給餌継続をOKしてくれています。
 多くの人は、「自分のペットは保護されたので、もう給餌はしないでほしい」、
と言ってきます。野生動物が来るので気持ちは理解できますが、他にもそこでフードを食べていた猫はどうなってもいいのでしょうか。

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▲Hさんから受け取った当日は、2階の部屋の片隅で固まっていましたが、
2日目の夕方はリビングまで降りてきました。
もともと、Hさんが素手で捕まえたほど、慣れていたので、
飼い猫だった可能性は大です。

原発被災地に給餌ボランティアが入っていることを知って、
わざわざ猫を捨てに来る人もいるのかもしれません。
実際、今まで見かけたことも、センサーカメラに映ったことのない猫が
捕まることも多いのです。「ひゅうま」もそうです。

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▲動物病院で初期医療をしてもらいました。
 結果は、未去勢のオス、推定6歳以上、体重:5.4㎏、白血病:陰性、エイズ:陽性駆虫(マンソンがいました)、フロントライン(ノミダニ駆虫)、3種ワクチン接種。
 これで、15000円ちょっと。
 「かつらお動物見守り隊」に寄せられた寄付金から出していただきましたが、Hさんからいただいてた分で、去勢手術の費用も間に合いそうです。
 ご寄付いただいたみなさん、ありがとうございます。

 「ひゅうま」は我が家でしばらく過ごしたあと、埼玉のみやさん宅で受け入れてくださいます。
 我が家で面倒みたいけれど、私が週末ごとに千葉の実家へ片道200㎞の移動があり、ヨン様&シュガーのように連れて行こうにも、これからの季節は車中に短時間でも置いておけないのと、7~9月は長期取材で家を空けることが多いので、無理なのです。
 毎日、同じ家に戻れて何日も家を空けることのない状況ならばいいのですが。

 「みやさん」は、個人ボランティアです。
 仕事をしながら、福島原発被災地の犬猫60匹以上を自宅で面倒見ています
 福島被災地へも震災直後からレスキューに通い、多くの犬猫の命を助けてきました。
 公的な援助は一切、ありません。おかしいですよね。
 みやさんよりも、保護数がずっと少なく、すでに福島から撤退し、まったく給餌もレスキューもしていない団体が、「緊急災害時動物救援本部」(当時、多くの人が公的な機関と思って寄付したと思われます)から2000万円を超える支援金をもらっているというのに。
 
 福島被災地の動物を気にしてくださる方、まだいらっしゃると信じています。
 公的機関や、駅前で大声を張り上げている怪しい団体へ寄付するくらいのをやめて、
  みやさんへのご支援、ぜひぜひ、お願いします。
 
【埼玉りそな銀行】

北本支店
口座番号
普)3564240
名義

鈴木美弥子

※ゆうちょ銀行の口座も開設しました。
口座名は、「ふに三昧保護猫ハウス」です。



【ゆうちょ銀行】
(ゆうちょ銀行間のお振込み)

口座名 :ふに三昧保護猫ハウス
記号 :10370
番号 :77440511


(他金融機関からゆうちょ銀行口座へのお振込み)
口座名:ふに三昧保護猫ハウス
店名:0三八(ゼロサンハチ)
店番:038
預金種目:普通預金
口座番号:7744051