みんな、げんきかニャ?
3.11にゃ。5年も経つそうニャ。

「ふくしまのよいにゃんこ」のオレ様、
あの日のことはちゃんと覚えているのニャ。


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あの日は、しんぶんにオレ様たち猫族の大おやぶん が載っていたのにゃ。
すごいはくりょくだったのニャ。たのもしいのニャ。
「おやぶーん」
思わずスリスリしたのニャよ。

あの日はにいちゃんが仕事で、なんだか財布を忘れたとかで、
ねえちゃんがにいちゃんの職場に届けに行ったのニャ。

そのかえりに買い物してきたから、震災後もしばらく食料が間に合ったって、
ねえちゃんが言ってたのニャ。


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▲オレ様の家にゃ。ねえちゃんの家も同じニャ。
斜めになって「大規模半壊」ににんていされたニャ。

ふくしまでは、げんぱつとか放射能のことばかりがいわれるけど、
じしんのひがいもひどかったのニャ。
オレ様の住む天栄村の両どなりの村も、
ダム決壊とか山くずれで7~8人ずつ亡くなったのニャ。
あんまりニュースにならないけど、ふつうなら大ニュースにゃよ。


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▲震度6強だったのニャ。ねえちゃんの家の2階にゃ。
いつも誰もいないからいいのニャ。
余震もひどくて、しばらくこのままだったニャ。

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▲いまだからしょうじきに言うけど、あの地震にはオレ様だってビビったのニャ。

あわてて山のほうへ逃げたニャ。近所の猫仲間もおんなじニャ。
家にもどったのは次の日ニャ。
(※原発避難の人が飼い猫を連れて行けなかったのは、こういう事情もあるのです)

この世のおわりかと思ったニャ。こわかったニャ。
猫族の大おやぶんならビビらなかったと思うのニャ。

そのあともたくさんゆれたのニャ。


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そのたびにこわかったのニャ。


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▲オレ様もときどきあそびにいく神社も、こんなだったのニャ。
鳥居もはんぶん落ちたニャ。
しばらくはこのままだったニャ。

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▲でも、じしんよりコワイものがあったのニャ。
「げんぱつじこ」ニャ! 

放射能とやらがバラまかれたそうニャ。
といっても、オレ様にはまったくわからないのニャ。

でも、地震でビビらなかったねえちゃん、この世の終わりかと思ったそうニャ。
それで、本気でふくしまから逃げようと思ったのニャ。

道路が封鎖されてふくしまから出られなくなるって、
だれかから電話があったのニャ。

そのあと、車にいろいろ積んでいるのをオレ様、ちゃーんと見てたのニャ。

けっきょく、にげなかったけど、オレ様のことは置いていくつもりだったのかニャ?
あれ? オレ様はとなりの猫だったニャ。


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▲「げんぱつじこ」のせいで、ねえちゃんはオレ様を置いて、
しょっちゅう、ほかの猫に会いにどこかへ行くようになったニャ。

ときどき ほかの猫がねえちゃんの家にいるようにもなったニャ。

ねえちゃんたち、そういう猫たちの写真展をやってるそうニャ。
くやしいからオレ様は行かニャいけど、
みんな、行ってみてどんなだったか教えておくれニャ。

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そのうち、「ふくしまのよいにゃんこ」のオレ様も、
写真展とやらでデビューさせてもらうつもりニャ。
みんな、楽しみにしていておくれニャ!