6月14日(土)、梅雨の合間の晴天でした。
 今回は、3人全員福島県民チームでした。

 初参加のK原さん(国見町)とK野さん(月舘町)。

 K原さんは、南相馬で拾った子猫を育てています

 ゴミ回収所に臍の尾が付いたまま捨てられていたそうです。他の兄妹はすでに息絶えていたのですが、1匹だけ生き残っていた子です。回収車に入れられるときに「にゃー」と鳴いたので助かったとか。
 それがきっかけで、猫の保護活動を調べ、福島原発被災地での給餌活動をしたいと飯舘村の給餌チームに参加したそうです。

 K野さんは、K原さんとFacebookで知り合い、ずっとこういう活動をしたかったとのことで、K原さんと一緒に飯舘村給餌にも参加したそうです。

 船引町のスーパー駐車場で待ち合わせ、田村市都路地区で一人残されている、犬のコータローの様子を見て都路の動物ボランティアMさんへのご支援物資を置いていきます。

 その後、葛尾村へ向かいます。
 まずは村の中心部、国道399号と県道50号の交差点にある自警団の詰所に挨拶をします。
 ここでは全村避難となった村の治安を守るべく、村民が交替で村に出入りする車をチェックしています。猫も居着いていてご飯をあげてくれているので、フードなども支援します。
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松本隊長。葛尾村には「松本さん」が多く、村長さんも松本さんです

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▲明るい女子隊員

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▲猫ちゃんも居着いています。グレーの「マッサン」

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黒白猫は「チビ」です。

葛尾村の自警団、とっても居心地いいです。思わず長居をしてしまいます。
いつもありがとうございます。

一番遠い風越のポイントを手始めに回ります。

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▲犬たちの家へ。ハクです。
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▲妹のチョコ(ショコ?)。残念ながら、2匹の母犬、ケンちゃんは亡くなってしまいましたが、子供たちと一緒にずっと居られてまあまあ幸せだったかな。
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▲先日も見かけた、犬3匹もいました。近づいてこないので望遠で撮りましたが、ハクやチョコといつも一緒にいるのかもしれません。

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▲夏湯。白猫親子は見かけません。どこかで子猫を産んでるに違いないのですが。
ところで、葛尾村の多くの家には井戸があり、地下水が使えます。手前の井戸は、昨年掘った新しい井戸。放射性物質の混入がないよう、より地下深くから掘削したそうです。

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▲基本的に猫の姿がないときはウエットを置きませんが、ここは白猫親子がいるのは確実なので、ウエットも多めに

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▲家老川Yさん宅。家主さんが帰宅していました。三毛の「アカ」とキジトラの「トラジ」の2匹とも元気で相変わらずデブちん。

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▲N条さん宅も帰宅してご夫婦でくつろいでいました。
いつも一人で留守番のトラちゃんもうれしそう。
ほとんど毎日のように帰宅しています。
朝、来るとトラちゃんが、
なんで一人にしちゃうんだよ」と怒っているそうです。

「来年の今頃は一緒に住めっかんな」
N条さんは戻る気マンマン。

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▲猫パラ1。納屋の2階に給餌。
かつては10数匹の猫がいたのですが、最近は3~4匹でしょうか。

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▲K田さん宅の車庫。少し残ってました。
自分の飼い猫ではなく、隣の猫のために事務所でも餌をあげてくれています。
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▲K田さんご夫婦も帰宅されてました。
震災前は養豚業を営まれてました。

後ろにあるのは、震災後に建てた供養碑
かなりお金がかかったそうです。金額を聞きましたが、びっくり。
豚と並んでいる犬は震災前に亡くなった飼い犬だとか。
解除後、村へ戻るつもりはあるので、現在自宅を改修中。

「来年はまだわかんねえ。(戻るのは)再来年かな」
「でも、もう生き物相手はしない。何かいい商売ない?」

とのこと。何かいい仕事、ありませんか?

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▲F井さん宅。納屋の天井裏に置きます。
ここの家主さんとは会ったことありません。
サビ猫もここのところずっと見ていませんが、
この日、ネコらしき姿を見かけました。

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▲きっと息をひそめているはずなので、ウエットも置いていきます。

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▲ロッキーとサリー。除染作業が始まってから納屋に入れられてますが、家主さんが毎日戻って散歩もしているし、納屋の中も清潔にされています。

 この日は作業日和だったのか、けっこうたくさんの人が自宅に戻ってきていたので、久しぶりにご挨拶もできてよかったです。

葛尾村は多くの村民が車で1時間程度の三春町に避難しているので、
日中は戻って来ている人も多いのですが、夜間は誰もいなくなるため、
パトロール隊が24時間、村を回っています
先日は車のホイールが盗まれたそうです。

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▲帰り際も自警団に挨拶に寄ったら、猫の「ぢっち」がお見送りしてくれました。
4月初め、口内炎の投薬で我が家に数日滞在したので、
きっと覚えてくれているんですね。

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▲「ぢっちー、危ないよ」と呼ばれ、挨拶が済んだら戻っていきました。

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▲アイスもいただきました。暑かったのでおいしくいただきました。
ありがとうございます。

帰りはやはり田村市都路地区経由で。
食堂に残されている、コータローを面倒見ているMさんを訪ねました。

続く。