5月末日、千葉から浪江町・葛尾村へ給餌に行きました。

今回の相棒は、4月末にも付き合ってくれた、もりけんさん
福島被災地での給餌ボランティア以外にも、栃木の山奥にあるシェルター(犬が50匹近くもいるそうです!)に犬散歩のボランティアに行ったり、近所の中学校のソフトテニス部のコーチをしたり、週末はボランティア三昧。

 普段は単身赴任なので週末くらいしか奥さんや家族と一緒に過ごせないのに、スミマセン。

 いつもは浪江町か葛尾村のどちらかなのですが、浪江町の給餌ポイントが減ったことと、富岡町から県道35号・R288経由で田村市都路地区へ抜けられるようになったため、浜通りと葛尾村のアクセスがぐんと短縮されたからです

保護や急な事態がなく、給餌オンリーならダブルで回れることがわかりました。
往復600㎞を日帰りなので大変ですが、今回も、もりけんさんがずっと運転してくれてラクチンでした。

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▲M野さん宅の宙吊り給餌器。無事でした。

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▲北幾世橋。ここで3月初め、みやさんが保護してTOKUさんが預かっている猫の飼い主探しのポスターを再度、貼っておきます。

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▲Aファッション。無事でした。

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▲拠点にしている、Tさん宅。カラス対策は効いているようす。

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▲拠点のストック。あと1.5回分かな。もうちょっとあると安心なのですが。

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▲人間が手入れしなくても、バラはキレイに咲いていました。

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▲ここともう1ケ所にモーションカメラを掛けましたが、動物に接触されたのか、あらぬ方向を向いていて、1日分しか映ってませんでした。野生動物しか来てませんでしたが、1日分だけではわかりませんので、再度、掛けます。今度は簡単に動かないよう、回りを石で囲みます。

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▲帰還困難区域。毎度給餌用RVボックスが落とされるので、固定。

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▲帰還困難区域。宙吊り方式は意外に持ちこたえてくれています



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▲Hさん宅。前回はカラスよけが効いていたのに、糸が切られてしまい、鳥の糞がたくさん。Hさん、スミマセン。再度、カラスよけの糸を張ります。

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▲A下宿。一斗缶給餌器も健在。

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▲誰もいない街並み。今回、浪江では動く生き物に全然会えませんでした。

浪江を一通り回り、国道6号・大熊町経由で葛尾村へ向かいます(帰還困難区域ですが、浪江町の許可証があれば通れます)。

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▲国道6号から見える、福島第一原発。


ここから、葛尾村の報告です。

 浪江町と違って、パトロールや自警団で昼間は住民もいるし、犬猫にも出会えるし、平和な雰囲気です。


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▲自警団によりついている「ぢっち」。口内炎ですが、柔らかいものなら食べれて食欲もあります。まだ大丈夫。

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▲ぢっち用に、と缶詰やウエットを置いて行きますが、自警団の方々もこうして分けておいてくれていました。

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▲自警団では村を行き来する車のチェックをしています。日曜日は作業車が入らないので、のんびりできます。
 この日は、珍しく村のトイレの前に、首都圏からの車が3台、10名程度の方々がいました。被災地見学に来ていた一般の方々でした。大熊から回って葛尾村に来たそうですが、ただ来て見ただけじゃ、何が何だかわからないのでは? 

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▲5月11日の「福島民友新聞」に、自警団の団長さんが登場!
ちなみに、葛尾村には「松本さん」(村長も松本さん)がたくさんいるので、みんな下の名前で呼び合っています。

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▲4年経っても、まだ空き巣事件があるようです。葛尾村でも先日、タイヤのホイールが盗まれたそうです。犯人は地元田村市から葛尾村へ作業に入っている人だったそうです。たまたま戻ってきた住人に見つかって通報され捕まったのだとか。タイヤのホイールなんて、盗まれるんですね。

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▲犬の家では、ハクとチョコの兄妹が出迎えてくれましたが、母犬ケンちゃんはまたしても姿を見せず。
その代わり、もりけんさんがすぐ前の草地で、3匹の犬を発見!
このあいだ、交通整理のお姉さんが言ってた情報どおり。
大きめの3匹で首輪を付けています。
近寄ってこなかったので望遠レンズで撮ってトリミングしました。

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▲白犬その1

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▲白犬その2

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▲黒犬

なんでも、チョコ&ハクと一緒にいることも少なくないのだとか。
首輪も付いているし、体格もいいので飼い犬には間違いなさそう。

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▲夏湯・Sさん宅の白猫。母、息子の2匹がいます。ああ、妊娠していますね

家主が母猫の避妊を拒んでいるので(血を絶やしたくない。子猫はいつも育たないしとの理由)、毎年のように産みます。去年は4匹産み、そのうち捕まえられた2匹をTOKUさんが引き取って里親さんを見つけてくれました。残りの2匹はいつのまにかいなくなりました。今回も子供が産まれてしばらくは手を付けられません。

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▲家老川のYさん宅。葛尾村の多くの家は井戸水が出ているし、川もあるので猫たちの水の心配はありません。

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あやめ? カキツバタ? あちこちで咲いています。


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▲農地回復作業のようです。

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▲帰る気マンマンのKさん宅。来年の帰還に備えてリフォーム工事中

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▲ロッキーとサリー。おじいさんと孫です。

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▲ウルトラ警察隊が去ってしまい、さみしくなりました。居着いていた猫はどうしたかな。火曜日は1匹いましたが、この日は誰もいません。除染・復興作業も休みなので村は静かでした。

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▲田村市都路地区に残る「コータロー」。少し太ってきました。
「お友達」だった自販機が撤去されてしまい、夜はまったく明かりがなくなりました。

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葛尾村の給餌を終え、再びR288を通って、今度は富岡町経由で国道6号へ。
ここは常磐道富岡ICから国道6号へ向かう道で、今は許可証がなくても誰でも通れます。警戒区域だったころとは全然緊張感が違います。

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▲富岡町メインストリート。ここも死の町ですが、誰でも通れます。

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▲国道6号に出ました。

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▲夕食はいわき市四ツ倉にある食堂「くさの根」。
なんと、この海鮮丼(並)が550円! 安くてうまくて人気です。

というわけで、もりけんさん、お疲れ様でした!

今回、浪江町、葛尾村の給餌では、約160㎏(だいたい)のフードを使用しました。
ご寄附いただいたみなさん、ありがとうございました。

 次回は6月8日(月)に葛尾1チーム入ります。

 今月はそのほか、13日(土)に葛尾と浪江で2チーム、21日(日)に葛尾1チーム、28日(日)に浪江・葛尾ダブル1チーム で活動予定です。