まだ5月なのに、夏のような暑さが続きますね。
涼しい葛尾村へ給餌に行ってきましたよ。

葛尾村、私が前回来たのは4月16日だから1ケ月以上ぶりです(その間も、仲間が給餌に行っています)。
葛尾村はまだ桜が咲いてなかったのですが、今はすっかり緑一色。

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▲風越峠からの風景。正面は移ケ岳です。

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ハクとチョコの兄妹。お母さんの「ケンちゃん」は見かけず。

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▲兄妹のいる家の前には、いつも同じ警備員の方がいます。作業車の交通整理係をしています。地元常葉町の女性で、彼女によると、ダンプの運転手さんにも犬が好きな人がいて、犬たちに、とドックフードを持ってきてくれるんだそうです。
彼女の他にもう一人、やはり女性の警備員さんがいて、その方の近くにも首輪の付いた犬が出没するそうで、そちらにもフードを分けているとか。

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S牧場。私の車はこんな感じ。車中泊仕様なのですが、すっかり給餌専用車になっています。
 葛尾では1回に70㎏~80㎏くらいのフードを使用。少ないように見えますが、葛尾は1ケ月に3~4回来るので、けっこう使いますね。浪江の分もあるので、毎回、無駄にしないよう、工夫をしながら配分します。特に暑いときはフードの痛みも早いので多く置かないようにしています。

ここは先週は猫がいたそうですが、今回は見かけず。


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▲葛尾村中心部。作業車が増えて交通量も多いです。

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▲大盛りで有名なI食堂にも給餌。葛尾村の食堂は閉鎖中ですが、三春の仮設住宅で営業しています。

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▲誰もいなくなった警察隊の詰所(飯舘村のほうに統合されてしまいました)に居たムギワラ猫。初めて見ましたが、耳カットあるので、どなたかが避妊手術したようです。

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▲警察が常駐しなくなっても、飯舘村からパトロールに来ているので、フードは置いてくれているとのこと。ですが、今回はなかったので、プラスティック箱を利用してカラス対策をしてドライフード入れを即席で作りました。役場に撤去されちゃうかな。

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▲自警団の詰所にて。役場の駐車場にあったパトロール隊詰所に居ついていた3匹の猫、ちゃっかりこっちで可愛がられています。このグレー猫は「マッサン」。


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▲こちらは、「ぢっち」。口内炎の治療で我が家にも数日、滞在しました。
今も少しヨダレを垂らして口の中が痛そうですが、柔らかいフードは食べられるので、ぢっち用に缶詰を支援してきました。

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▲警察のパトロール隊からの通信

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▲給餌ポイントの家。キジトラがいますが、家の中がすっかり掃除されていました。解体されるのか改装されるのか気になるところ。

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▲長閑な風景。ここもいつもは猫が出てくるのに、この日はいませんでした。
暑くて森の中にでも逃げこんでいるのかも。

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▲除染廃棄物の黒いフレコンバックは相変わらずですが…

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▲今年度は除染一辺倒ではなく、農地回復工事が進んでいます。

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▲作業員の方にお聞きしてみると、このように深くまで耕してカリウムやらゼオライトやらを入れ、地力をUPさせるそうです。
もう農作物も作れるそうです。
 実際、昨年は試験栽培のみだったけれど、今年から葛尾村の一部の農地で作付も始まっています。地道に、着実に、復興に向かっているようです。
何軒かの家では来春の帰還に向けて改修工事が始まっていて、住民ではない私でもなんだかうれしいです。

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▲点在する区の集会所が作業の拠点として使われています。

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▲猫パラ2。持ちこたえています

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▲K田さん宅。カラスが来ていたので、対策。K田さん宅も大規模改修中でした。戻ってくる気大有り、のようです。

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▲帰りに田村市都路地区に残された、コータローのところに寄りました。
飼い主は避難先に行ったっきりで、ときどきしか戻ってこないのですが、地元のMさんがお世話してくれています。

ちょうど、コータローを散歩させて戻ってきたところでした。
Mさん、他にも犬が10匹近く、猫も十数匹も飼っています。
 こういう方にばかり負担をかけず、飼い主をはじめ一人一人が少しずつやれることをやればいいのに、と思います。私たちの給餌活動も同様で、なかなか仲間が増えないどころか、どんどんみんな来なくなりました。

もう4年が過ぎ、福島は忘れられつつあるようです。
2011年にあれだけ来ていたボランティアさんたち、どうしているんだろう?
 ちょっとグチでした。