3.11も過ぎ、震災関連報道も落ち着いた３月半ば、
２週間ぶりに葛尾村へ行ってきました。
Ｒ２８８沿い、葛尾村へ向かう途中、常葉町のセブンイレブン。
最後のコンビニなので、ここで食糧を買っていきます。
こんな看板、今まであったかな？ 作業員の方々が増えたからでしょうか
コータロー、元気でした。目の前の自販機がお友達です。
電気がついているし、時々買いにくる人が止まるし、車もそこそこ走っているので、山の中の一軒家よりは寂しくないかな。
ここＲ２８８は郡山から双葉町・大熊町へのメインルートで、中間貯蔵施設へ除染後の汚染土を運ぶ運搬路になります。これからますます交通量が増えそうです。
葛尾村も雪はなく、ずいぶん暖かくなりました。
今回、あちこちで家の改修工事の下見（？）が始まっていました。
来春の帰還に向けて、家を直すようです。
自警団の方々に聞くと、来春からは農業も畜産も開始されるそうで、
震災以前の葛尾村に少し、近づくようです。
こうして村の復興を目の当たりにできて、私たちもうれしいです。
同じ原発被災地でも、「死の町」と比べて明るい雰囲気があります。
全村避難ではありますが、９割以上の人が県内に留まっていて、そのうちの多くが葛尾村から１時間以内でアクセスできる三春町付近に住んでいるので、自警団やパトロール隊などで村へ通勤したり、自分の家へ戻って作業などをしている人も多いのです。
母犬けんちゃん
娘のチョコ（左）と息子のハク。チョコのほうが強いです
Ｓ木牧場のＲＶボックス給餌器。
２週間ぶりでしたが、たっぷり置いて行ったのでまだ残りがありました。
猫は誰も出てきてくれません。
役場の駐車場はまだ改修中。
そこにあったパトロール隊の詰所プレハブも移転中。
そこに居着いていた猫たちは移転先に居着かず、もとの場所に戻ってしまいました。
自警団のＳさんと話をしていたら、そのうちの１匹、黒白猫が出てきました。
詰所で寝ていた猫たちのために、２週間前に私がトイレ横の待合所に段ボールハウスを設置。
自警団の人たちがフードも置いてくれています。
フードは食べているのですが、寝床は使ってない様子。どうやら向いの空き家を寝床にしているらしい、との話です。
グレーの子も一緒です。
来年、帰村したら、この猫たちを「猫村長」として採用したらどうか？
と提案しています。ずっと自警団やパトロール隊の方々と一緒に村を守ってきた猫たちです。葛尾村としてもＰＲになると思うんだけどな。
２週間前、２㎞先の家に移動していたキジトラくん、この日はまた舞い戻って、自警団の詰所の下にいました。
２週間前、キジトラが来ていたＳさん宅。今回は三毛がいました。
もともとの飼い猫、白猫２匹は最近、見かけません
通称ヘルメットの家。最近、このキジくんが待っています。
家老川Ｙさん宅。デブ三毛は元気でしたが…
三毛と仲がいい、この変顔キジくんがいつものように寄ってきません。
スリスリくんなのに、どうしたのかな？（望遠で撮りました）
こちらから行って、ようやくさわれましたが、痩せていました。
そういえば、この子は三毛同様に太っていたはず。
今日はウエットフードも食いつき悪いです。
昨年11月の変顔キジくん。明らかに痩せています。見た目はちょうどいい感じですが、触ってみると、かなり痩せてます。
口内炎かも。病院へ連れて行くので捕まえたのに逃げられてしまい、もう２度と寄ってきません。あとでまた来たけど、全然ダメです。
（→３・１７現在、捕獲作戦続行中）。
この子はここの飼い猫ではなく、震災後に居着いた子だそうです。
そのわりにはゴロスリです。
マックパパのところに居着いている、シャムミックス。マックパパの飼い猫ではないけれど、マックパパが来ると寄ってきます。私たちでは逃げられてしまいますが、このごろは姿を確認できるくらいになりました。
養豚を営んでいたＫ田さん宅。隣の猫が寄りついています。
震災後、敷地内に動物慰霊碑まで建てている、優しいＫ田さん。
近所の猫のために事務所内にこうしてフードを置き、出入りできるようにしています。
ロッキーとサリー。
いつもクレクレ攻撃がすごくてなかなか上手に写真が撮れないのですが、なんとか顔がわかった１枚。
警察隊の事務所でご飯をもらっている猫その１。
今回は長野県警でした。全国から２週間交替で村の警備のためにやってきています。猫の世話も申し送りでやってくれているので毎回フードを支援していきます。
避難指示解除されていない葛尾村での宿泊はできないので、いわき市内から葛尾村へ通勤しているそうです。
警察の居着き猫その２。こっちの子は毎回見かけるけどすぐに逃げてしまいます。
変顔キジトラくん、現在、三春町にある某団体のスタッフが捕獲するために頑張ってくれています。治療後は戻さねばなりませんが、それまで面倒も見てくれると言ってくれています。ありがたいです。
まずは無事に保護されますように。