給餌記録です。先週に続き、今週も葛尾村へ給餌に行ってきました。
 
 今月後半から9月前半にかけて、長期取材が続くので行けるときはなるべく頑張ります。
 自然豊かな葛尾村は、給餌ポイントもほどほどで犬や猫にも会えて癒されるし、葛尾村で頑張るみなさんのお話も聞いたり、最前線の被災地の様子(除染作業など)も実際に見聞きできるので、貴重な場所だと思います。
 
 鼻血問題で騒がれた漫画で、「これが福島の現実なのだ」 とほざいていましたが、私を始め、震災後から継続して通っているボランティアのほうが、県外から急に来て忙しく取材して帰るジャーナリストらよりもずっと福島の現状を知っていると自負しています。ちなみに、鼻血は一度も出したことありません。
※今のところ、鼻血が出た人(また聞きも含む)には会ったことがないのだけど…。
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▲田村市都路地区・国道288号沿いのコンビニ。向こうに見えるのは除染作業員の宿舎です。このあたりのコンビニは作業員たちが来てから売上が伸びているようです。セブンイレブンの横にも同じように作業員のプレハブ宿舎があります。
 
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▲都路地区に残されている「コータロー」。都路地区は避難指示が解除されましたが、戻っている住民は少なく、ここの飼い主も1週間に1度、残飯を持って来るだけだそうです。もともとひどい環境で飼われていたようですが、今はこの地区に住むMさんが面倒見てくれています。この日も散歩に連れて行ってもらっていました。
 
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葛尾村の見回りたい詰所。通行する車両をチェックしています。ここにも猫ちゃんが居ついているので、フードなどを支援。軒下に隠れているのは「マイケル」
 
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▲こちらは役場駐車場にある詰所前。24時間体制で村をパトロールしています。黒白、キジトラ、グレーの3匹が居ついています。飼い猫だったようだけど、残されているので餌を食べにくんだーって言ってました。
「動物がいると癒されるよねえ」とのこと。
 
 
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▲葛尾村中心部の放射線量。だいぶ低くなりました。
 
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▲夏湯地区の集会場の前にできたモニタリングポスト。0.314μシーベルト/h。
 
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▲今回も捕獲器を2台仕掛けます。が、やはりまったくの空振り。数時間では難しい。連日来られればいいのだけど。猫の姿は先週から見かけず。
 
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▲家老川・Yさん宅。いつもこの茶トラくんだけは出てきてくれます。4匹は確認しているのですが、他の子たちはどうしているのかなあ
 
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▲岩のラブくん宅。ここのお父さんはたいてい帰宅しているのですが、今日も会えませんでした。お腹を空かせていたようなので、勝手にフードとオヤツをあげてきました。
 
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▲猫パラダイス1。先週はワラワラと5匹出てきたのに、今日はこのヤセ黒ちゃん1匹。お出迎えしてくれました。ドライフードはカラっぽでした。1週間前に4袋置いたのだけどなあ
 
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▲除染完了した猫パラダイス1の線量。ここも2011年秋には1.6μシーベルト/hありました。
 
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▲Nさんちのトラちゃん。焼きかつおに夢中
 
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▲うまいニャ!
 
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▲葛尾村の公衆トイレに貼られたポスター。
 ミッキーは2013年夏からいわき市の動物保護シェルター「LYSTA」さんで暮らしていましたが、先日、7月11日に亡くなりました(ポスターには10日と書いてしまった)。LYSTAさん、最期を看取ってくれてありがとうございます。
 
ミッキー、葛尾村で保護されたのですが、もしかして捨てられたのかなあ。
 
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▲犬4匹が居ついているお宅。3匹の若犬連中、今日は勢ぞろいしていました。老犬も左奥にいます。ここは飼い主さんが3日に1度戻っているし、ドライフードはいつもあるので、オヤツやウエットフードをあげます。水も井戸水がいつも出ているので、心配ありません。
 
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▲鼻面についているのはダニです。フロントラインを付けてあげましたが…
 
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▲村の福祉施設などが集まる場所には警備隊の詰所もあり、2週間交替で全国から警察官がやってきます。太ったミケ猫(手術済み)ほか、猫も2~3匹居ついていて、猫の面倒も引き継いでやってくれているので、ウエットフードを支援します。段ボール製の猫ハウスもあります。雨の日などはちゃんと入っているそうです。
 
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▲除染作業員さん、1000名を切っています。多い時は2000名以上も入っていたのに。
 
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▲田村市都路地区の「アカ」と「トラ」。久しぶりに会えたのでウエットフードをごちそうしました。
 
そうそう、この日はなんとツーリングライダー数台が村を通っていました。
帰還困難区域のゲートを見物にでも来たのでしょうか? 葛尾村で給餌ボランティアや住民以外のふつうの人たちを見るのは珍しいことなので、びっくり。でも誰でも入れるところですし、放射線量もだいぶ下がったので恐れるに足らずです。
その際は、ぜひ自警団の詰所などに顔を出して挨拶してください。怪しがられないためもありますが、村の人たちも村民以外の人が来るとうれしいと思います。