5月に鳥取の皆生温泉で開催された「日本温泉地域学会」参加のついでに回った島根の温泉記事を断続的に書いています。第3回目は、三瓶温泉。
前回までの記事はこちら。
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 三瓶山(1126m)の周辺は広々した高原地帯になっていて、周遊道路があります。
その山麓にあるのが、三瓶温泉。
 
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▲国民宿舎「三瓶荘」に泊まりました。樽風呂ほか、多くの種類の浴槽があり、どれも源泉掛け流しです。
 
 三瓶温泉、自噴泉で湯量豊富、泉質も素晴らしいのですが、なんだかつかみどころのない温泉地でした。温泉地は3ケ所に分かれていて、(1)国民宿舎ともう1軒の宿のある三瓶山周遊道路沿い、(2)その下数キロの地点に「上の町」があり、共同湯「鶴の湯」と小さな温泉街、(3)そのさらに数キロ、「下の町」に共同湯「亀の湯」があります。
 
 宿があるのは(1)と(2)で、温泉街と呼べるのは(2)なのですが、かんぽの宿が休業しているので、温泉街の中には一軒も宿がない状況(町からはずれた山間に「湯元旅館」はある)という、なんとも寂しい温泉街なのです。
 
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(2)の温泉街と共同湯「鶴の湯」。土産物屋や食堂はありましたが、宿が一軒もないのはどうなんでしょう(一軒宿の「湯元旅館」は町はずれにあり)
 
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▲飛び出し人形もありますが、町を歩く人はほとんどなし
 
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入浴料金は300円。受付は無人で券売機が置いてありました。平日の夕方でしたが他に入浴客はなし。泉質はナトリウムー塩化物泉。成分総量は2.5g/kgという濃い温泉で、茶色く濁っているのが特徴。ぬるめでシュワシュワ感もあり
 
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 ごらんのとおり、贅沢に掛け流されています。使われずに流れてゆきます。もったいない
 
 
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 温泉猫たち。カフェ「岳人」の外猫ミケちゃん(上)と、中猫コンちゃん(下)。コンちゃんはカフェの中で接客を頑張っています。猫好きにはタマリマセン。
 
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▲こちらは「下の町」。温泉街ではなく、ごく普通の民家が並んでいます。共同湯「亀の湯」は、そんなふつうの町中にあって、ご近所さんたちの湯という感じでした(料金も200円と安い)
 
 国民宿舎「さんべ荘」はそこそこ賑わっていたのですが、温泉街はちょっと寂しすぎます。国民保養温泉地にも指定され、以前は旅館もたくさんり、かなり賑わっていたそうですが…。せっかく湯が素晴らしいのに、もったいないことです。どうしたら賑わいを取り戻せるんでしょうね。
 
島根の温泉記事、まだ不定期に続きます。
次回は千原温泉。