諸事情があって実家(千葉県流山市)と自宅(福島県天栄村)を行ったりきたりの生活ですが、なんとかスケジュールを調整して原発被災地への給餌ボランティアへ行ってきました。
 今回は、葛尾村。冬の間、日本を留守にしていたので、昨年12月以来です。
 そのときの様子はこちら
 
 葛尾村は大部分が第一原発から30㎞圏内にあり、全村避難が続いています。区域再編で一部が帰宅困難区域となってしまいましたが、それ以外の区域は誰でも昼間は自由に入ることができます。昨年からは除染が進み、大勢の除染業者が入村しているため、村の歴史始まって以来の賑わいです。
 
 今回の相棒は、東京のMさん。ちょうど3年前の今頃、私もMさんも、福島を拠点に原発エリアのペットレスキューを精力的に行っていた「犬猫みなしご救援隊」のボランティアをしていました。
 
「犬猫みなしご救援隊」はほどなくして栃木へ拠点を移したため、私は福島県内に拠点を持つ「にゃんだーガード」でボランティアを始めたので、Mさんとは3年ぶりの再会です。このブログを見つけてくれて、給餌に同行したいと申し出てくれました。
 
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▲4匹の犬が仲良く暮らしている家。家人が帰宅していて、感謝されました。ブチの犬だけが飼い犬かと思ったら、白い犬も老犬(ここには映っていません)も飼い犬だそうで、茶色の犬だけどこからかやってきて居ついたのだそうです。寝場所もしっかりあるし、ドライフードは家人が置いてくれているし、ときどき我々ボランティアがごちそう(ウエットフード)を持ってきてくれるし、繋がれることなく、4匹で自由に楽しく暮らしているので、ふつうの飼い犬より幸せですね。
 
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▲S木牧場。フードはカラッポでした。出て来てくれたのはいつものキジ白。
 
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▲葛尾村自警団。役場近くの交差点で通行する車のナンバーを控えています。毎回、ここで給餌に入る前に「今日はこれから大笹、広谷地あたりを回ってきます」などと挨拶します。お茶やお菓子をごちそうしてくれることもしばしば。お世話になってます。
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▲自警団の詰所には、全国各地から2週間交替でくる県警のマスコットが並べられ、寄せ書きが壁一面に貼られています。どれもイラスト入りでスバラシイ。
 
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▲とあるポイント。今回は暗視カメラを設置します。ちゃんと猫が食べているのか野生動物なのかチェックできます。
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▲家老川のポイント。ひとなつこい猫ちゃんたちが残されています。
 
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▲帰還困難区域はこうしたゲートで遮断されています。いつもは係員がいて、通行証があれば通れるのだけど、この日は除染作業が休みだったので係員も休みだったようで無人でした。
 
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▲帰還困難区域近くのMさん宅。ラブちゃんと猫がいます。毎回、ご主人が戻ってきています。「かわいい盛りの孫と引き離されてつらい」。息子さん一家は千葉へ避難中。
 
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▲岩角地区。除染が進むにつれて増え続ける黒い袋。
 
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▲(左)猫パラ(ダイス)1。黒猫が多いポイント。どの子も家主の猫ではなく、寄り付き猫。(右)Nさん宅のトラちゃん。一匹だけで家を守っています。寂しいね
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▲トラちゃんの家。除染が入っている間は大勢の人が来て、トラちゃんもうれしかったようですが、今はひっそり
 
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▲猫? 狸? たくさんありました
 
 
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▲石井食堂の給餌BOX。入口にタオルを被せるだけで、カラスの侵入を防いでいるようです。誰がやってくれた? すばらしいアイデアです。おかげでフードの減りも少ないようでした
 
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▲ようやく春です。4月13日時点で桜はまだ蕾でした。右は除染基地にもなっている警備隊で餌をもらっている猫。2匹いて、どちらも耳カットあり。どなたかが不妊手術してくれたようです。
 葛尾村の給餌ポイントは約20ケ所。2.5kgのキャットフード40袋弱のほか、犬猫用ウエットフードを使います。
 今回は、福島被災動物レスキューRAIF(ライフ)さんが支援してくれたフードを使わせていただきました。ありがとうございます。