12月2日、原発被災地の葛尾村へ犬猫のための給餌へ行ってきました。
 
 葛尾村は原発から30㎞圏内、震災直後から全村避難となり、現在は帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に分けられています。
 住民は村外に避難していますが昼間は戻れるので、ちょくちょく戻ってきている人もいるし、住民によるパトロール隊が村内を車で巡回しています。
 
 今回は急遽決まったことと平日の活動でだったため、けんいちをドライバーとして採用。カメラマンもやってもらいました。先週いっぱいで2ヶ月間続けた米の放射性物質検査のバイトも終わったので、ちょうどよかった。
 
 
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▲S牧場。除染中でいつものRVボックスの給餌箱が玄関前に移動されていましたが、猫たちは健在。このサバ白はいつも胃いの一番に出てきます。サビ猫も来ましたが、近づくと逃げてしまいます。ここにはほかにも数匹いるようです。
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▲役場駐車場内にある警戒隊の詰所。ここにも中に黒白猫、外に灰色猫が来ています。フード支援がてら御挨拶。村内を給餌で回ることをお伝えしていきます。
 
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▲岩角地区。警戒区域の近くの家にいるラブくん。ここの飼い主さんはほぼ毎日戻ってきています。そうそう、10月に来たときここの方に聞いた話を備忘録としてメモ。①北海道ナンバーの車が放置してあり、捜索。その後、警戒区域である浪江町の大柿ダム(放置場所から歩いて数キロ?)付近を歩いている人がいたので、警察が職質しようとしたところ、ダムに身を投げて自殺したそうです。なぜかニュースにはなっていません。
②村内で不審車がいたので職質したら、麻薬を所持していたことが発覚
 
何もない山奥の村なのですが、事件はあるんですねえ。
 
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▲マリくん(♂)はちょくちょく飼い主さんが戻ってきてくれますが、普段は暗い納屋の中で独りぼっち。せめてもと思って、私が訪れている間は納屋の扉を解放してあげ
ます。
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▲右は
先日、亡くなったチャッピーが居た納屋。左の2匹、ロッキーとサリーは元気でしたが、以前のように庭でノビノビしたいよね。この家の除染も終わったようなので、そろそろ出してもらえるかな。
 
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▲葛尾村の奥、野行地区は帰還困難区域。有人ゲートがあります。この先は許可証がないと入れません。近道なんだけどなあ。仕方がないので、向こう側のポイントへ大周りして行きます。
 
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▲除染作業。田畑の表面をこんな風に覆っています。これで放射線量を軽減できるのでしょうか
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▲斜面の表土を削り、下に砂袋の流れ止めを置いています。大雨が降ったら土砂崩れにならないのでしょうか。
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▲除染後の民家の庭。やたらときれいになっていました。
 
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▲葛尾村の中心部。除染作業関係の車がたくさん止まっています。夕方4時頃は村内の除染作業を終えた車が一斉に帰るため。村に一つしかない信号のあるこの交差点は大渋滞となります。何しろ、村の人口以上の2千数百名が入っているので、村史上初の賑わいです。
 
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▲除染作業の拠点にて。2893人も作業に入っているんですね。村の人口は1500人程度なので、倍近くです。除染業者もたくさん。大元は3社だけとのことですが。
 
今回は、けんいちが写真をしっかり撮ってくれてレポートもしてくれています。
HP「ぽこけん」のブログも見てくださいね。
今回の給餌には、「福島被災動物レスキューRAIF」、Nyan-PEACEさん、郡山のY.Sさんなどから支援していただいたフードを使用しました。
ありがとうございました。