11月6日、神戸に住む友人の音楽家夫妻、「エスぺランサ」の2人が福島県にやってきました。ベース奏者の勝彦さんとフルート奏者の良子さんで、日本全国で演奏活動を行っています。
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 彼らが、なんと船引町にある旧春山小学校でコンサートをする、というので、万障繰り合わせて行ってきました。
 「旧春山小学校」! 
 忘れもしない2011年7月、その頃、通っていた被災動物シェルターのボランティア募集のポスターを貼りに行ったところです。そのときの記事はこちら
 
 春山小学校は廃校だったのですが、原発20㎞圏内と都路からの人たちの一次避難所になっていました。校庭には自衛隊のお風呂があり、被災者の飼い犬たちも校庭の隅で繋がれていました。
 
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▲2011年7月。校庭に設けられた自衛隊の風呂。あのころはまだ自衛隊の車がたくさん走っていました。
 
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▲犬を連れてきた人は、こうして校庭の隅で飼っていました。
 
 あれから間もなく、春山小学校は避難所としての役目を終え、都路中学校の仮校舎として使われていました。
 
 国道288号沿い、船引町近くにあり、給餌レスキューで何度も前を通ってはいるものの、用事もないのに学校へ入れなかったので、2年4ヶ月ぶりの訪問です。
 
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 2013年11月現在の旧春山小学校。都路中学校の仮校舎として使われています
 
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▲2011年7月当時の、環境放射線量。あぶくま高地にある田村市船引町は原発からの距離が40㎞くらいなのですが、全般に放射線量は低く、春山地区も0.3μシーベルト/時前後。福島市などは2μシーベルトくらいあった頃です。現在、春山小学校では0.1μシーベルト/時くらいです。天栄村の我が家のリビングも同じくらい。
 
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▲全校生徒約60名。入場は父兄もOKということで、部外者ですが、入場させてもらいました。
 
 ところで、奥様の良子さんは、難病クローン病を患いながら演奏活動を行っています。
 音楽大学生時代にクローン病を発症、プロの演奏家として活動を始めて間もなく、病気が悪化し、7年間も演奏できずにひきこもりだった苦しい時期を乗り越えて、今では1000回ものトークライブをこなすまでになりました。
 
 演奏の合間のトークが、とっても心に響きます。今回は中学生向けということで、「夢をあきらめない」ことをテーマに話をしてくれました。
 
  「エスペランサ」の2人は、今月21日も福島へ来てくれます。今度は楢葉中学校のいわき仮校舎だそうです。
 
●2009年テレビ東京 生きるを伝える』にも出演されています。感動です!
 
帰路、郡山富田町にある仮設住宅へ。イメージ 7
 
 
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▲被災者の交流拠点になっている「おたがいさまセンター」。
 
 8月に富岡町で保護した三毛猫「ミキちゃん」の飼い主探しのポスターを各仮設住宅に配ってもらうよう、お願いしてきました。
 
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▲「おたがいさまセンター」は被災した富岡町民の拠点になっています。FMラジオ局もあるし、いろんな教室なども開催されていて、この日は社交ダンス教室が始まるところでした。