10月中旬にTNRを実施した、葛尾村へ給餌に行ってきました。
今回は天気も上々、紅葉もちょうどいい感じでした。
福島市のMattyさん、神奈川から「さしみさん」が参加。3人での給餌です。
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▲葛尾村中心部。相変わらず除染作業が続いているので、やはり普段より交通量があります
 
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▲風越のポイント。この間TNRしてリリースした子は出てきませんでした
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▲犬4匹がいるお宅。老犬を除く3匹が道路傍で日向ぼっこしていました。私たちの車を見つけて、一番人懐こい子(右手前)が駆け寄ってきました。
 
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▲後ろ脚に注目! 
 この子がこの家の飼い犬で、あとの3匹は震災後にどこからか来て居ついてしまったそうですが、家主もちゃんと受け入れてくれてるし、4匹でそれなりに仲良くやっています。ちゃんとドライフードはもらっているし、仲間もいるし、係留されずに自由に動けるし、寝床はあるし、犬としてはまあまあ悪くない暮らしかもしれません。
 
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▲S牧場。除染作業の車が通路をふさいでいたので、下に車を止めて歩いていきます。
 
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▲いつも出てくる白黒の子は現れず。この子1匹だけでした。「さしみさん」が持ってきてくれた、鶏のササミがとっても好評で、猫たち、ウエットよりも好んで食べていました。
 
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▲葛尾村役場。役場機能は移転していますが、敷地内にはパトロール隊の基地もあり、そこでも居ついた猫に餌をあげてくれているので、挨拶がてらフードをサポート。すぐそばに見守り隊の詰所もあり、全村避難とはいえ、昼間人口はそれなりに多いです。
 
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▲パトロール隊の詰所で食べ物をもらっている子です。先々週、やはりここでフードをもらっていら別な子が、野生動物と格闘したのか、亡くなっていました。
 
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▲夏湯地区のあるポイント。雨どいの下(左)と、庭の空間線量。あまり低くはないですね。
 
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▲アケビの実
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▲母屋と反対側にある納屋の中に給餌しています
 
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▲残されている子たちですが、住民の方は頻繁に戻ってきているので、大丈夫。
右の子は「ラブちゃん」。行くとごらんのように飛び跳ねて喜んでくれます。この日はちょうど飼い主さんにお会いできましたが、毎日、ラブちゃんに会うために帰ってきているとか。
「飯舘あたりは帰宅は1週間に1回とか聞いているけど、俺はできねえ。犬がかわいそうだよ。冬になったら雪で来られなくなるから、仮設に連れて行くよ」
とのこと。
 
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▲除染作業中。雪が降る前まで行われるそうです
 
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▲Mさん宅。納屋の上に給餌
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▲葛尾村の給餌ボラには有名なマリくん。先々週、飼い主さんと一緒だったときの笑顔はどこへやら、納屋に一人で閉じ込められて仏頂面。
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▲トラくんの家も除染作業の真っ盛り。うるさくてイヤなのかなあ、と思ったら、ちょうど帰宅していた飼い主さんによると、「たくさん人が来るからうれしくて飛び跳ねている」そうです。
 
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▲こちらは、普段は自由にさせてもらっているのに、除染作業の間、納屋に閉じ込められている面々。
 
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▲帰路、移が岳の夕景。
 
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▲当日の「福島民友」の記事。葛尾村の住民の帰還意志についてのアンケート。子育て世代の30代の村民の6割以上は「帰らないと決めている」そうです。たしかに、仕事もないなら帰っても仕方がないです。葛尾村、ホントウに何もないんです。田舎暮らしが好きなわけではなく、たまたま田舎に生まれ育った人が都会に慣れてしまったら。まして学校に通う子供がいたら。戻らないよなあと正直思います。