横浜在住の友人夫婦を福島の被災地に案内しました。
午後1時、いわき市で待ち合わせだったので、あまりゆっくりする時間がありませんでしたが、小名浜→いわき市豊間・薄磯(津波被災地)→久の浜(津波被災地)の復興商店街「浜風商店街」→第2原発→富岡駅周辺と富岡の町
という順番で回りました。
 
 
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▲津波被害が大きかったいわき市薄磯地区。海辺には慰霊の卒塔婆
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▲同じく津波でやられた久の浜地区。瓦礫はきれいに片付けられ新しい家が建っていました。もう2年前の惨状は想像できません
 
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▲久の浜で被災した商店の仮店舗が集まった「浜風商店街」。震災後半年目にオープン。そのとき以来ですが、ますます頑張っていて、最近は観光バスまでやってくるのだそうです。
 
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▲商店街のおばちゃんたちがコーヒーをふるまってくれました。「町は瓦礫が片付いただけで、それからあまり変わってない」とのことです。
 
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商店街の中にはインフォメーションコーナーもあり、震災時の貴重な写真がたくさん展示されているほか、住民の方々が当時の状況から現在の問題までいろいろと話をしてくれます。
 
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▲第二原発の鉄塔が見えます。ここは楢葉町と富岡町の境にあり、第一原発からは10㎞ほどの距離です。このすぐ左側には、汚染瓦礫や除染後の土を一時保管する仮置き場が造られていました
 
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楢葉町ではあちこちで除染作業が行われていて、第二原発のすぐ横には除染後の土が大量に積み上げられていました。
 
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▲第二原発のすぐそば。津波でやられたままの車がまだたくさん残っています
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▲富岡町。地震で壊れたままの家。ここは2ヶ月半前に警戒区域が解除され、誰でも入れるようになったエリア。
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富岡駅近く。海沿いのこの一帯は津波の被害がひどいけれど、つい2ヶ月半前まで警戒区域だったため、何もされずに放置されています
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▲富岡駅そば。津波と地震のダブル被害
 
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▲海沿いの富岡駅は津波で壊滅的にやられました
 
 私にとっては何度も見慣れた風景ですが、初めて見ると感じるものが違うようです。先日も友人がバイクで富岡まで来たのですが、かなりショックというか思うところがあったようでした。たしかに、今の日本で、こんな場所があるということがすごいことです。
 
 福島の原発被災地視察ツアー、けっこういいかも? 私はペットレスキューでしか動いてないけれど、震災後から2年余り、警戒区域を継続的に見てきているので普通の人よりは語れることがあります。福島が忘れられつつある今、何か動きたいなあ、と思いつつ、11日からはしばらく日本を留守にしてしまうし、夏は取材で長期間福島を離れてしまいます。秋頃にまた誰かをお連れしたいと思います。
 
被災地訪問、震災直後と震災半年後の記事もぜひ、ごらんください。
 
      ①震災から20日後、2011年3月30日に訪れたときの記事はこちら
   ②震災から半年後、2011年9月に訪れたときの記事はこちら