福島県三春町にシェルターがある動物愛護団体「にゃんだーガード」のボランティア活動で、葛尾村の給餌へ行ってきました。
 
 葛尾村は計画的避難区域で、飯舘村同様に全村避難となっているので村民による自警団があり、毎日巡回しています。その自警団の事務所に毎回挨拶していくのですが、なんと、昨日は白いタヌキが!!
 
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▲葛尾村自警団で保護されている「白い狸」。イノシシ用の捕獲檻に入っていたそうです。アルビノ種かな? タヌキはあちこちで見かけますが、こんな白いのは見たことがありません。地元の方々も初めて見たそうです。
 
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▲こちらは自警団のアイドル、「モップ」ちゃん。ボランティアの間では「石井デラックス」の名で呼ばれていました。今は自警団の詰所でヌクヌク暮らしています。
 
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▲あいにくの雨模様でしたが、葛尾村は全体が紅葉の真っ盛り
 
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▲「にゃんだーガード」では、この葛尾村を中心に飯舘村などとも連携を取り、TNR(避妊去勢手術をして、同じ場所にリリースし、地域猫として一代限りの命を全うさせる)活動を勧めています。福島の田舎ではほとんどの家で飼い猫・飼い犬に避妊去勢手術を施していないため、産まれたら川に捨てる、雪に埋めるなどしていたのですが、少しずつ避妊手術の必要性が浸透しているようです。上の画像は中心になってTNR活動をやってくれている、トクさん。自分でも猫7匹を保護しているうえ仕事も忙しいのに、千葉から毎週通って来てくれています。
 猫の給餌に関して飼い主さんに貼り紙などで知らせたり、パトロール隊に連絡したりして活動を進めています。
 
 TNRは三春町にある「にゃんだーガード」に理解のある獣医さんを関東方面から呼んでやっていただいています。今までに8月、10月と2度ほど行い、計100匹程度を手術しました。
 
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▲ここの家は定期的に戻ってフードも水もちゃんと与えていますが、猫が外に出られないようになっているので、私たちは何もできません。猫も1匹だけでさみしいのでしょうか、私たちの声を聴いて玄関のところまで出てきました。
 
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▲自由に外にいる猫も多いです。みんなけっこう人懐こくて寄ってきます
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▲まだ地域再編は決まっていませんが、線量の高い地域もあり、一部は帰還困難になる可能性があります。
 
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▲親子で暮らすワンたち。飼い主さんは毎日戻って散歩もしています。10月初めに子犬が6匹(黒2、白2、茶白2)、スクスク育っています。もう少ししたら「にゃんだーガード」で引き取り里親募集をするそうですので、ご希望の方は「にゃんだーガード@福島」をチェックしていてください。
 
 葛尾村は村民のみなさんとの連携もできているし、警戒区域ではないので堂々と給餌活動できるのでとってもやりやすいです。悲惨な現場もありません。
 ここ数か月、福島を離れてしまうことが多く、あちこちでチラシを配ったりPRしたりする広報活動しかできなかったので、福島にいる間はなるべく手伝わないとなあ、と思っています。
 
 最近、シェルターには地元のボランティアさんも増えてきました。先日来ていた郡山の男性の方は「福島県の犬猫のことなんだから、もっと県民が頑張らないと!」と言ってくれていました。私もそう思います。
 
 私は片道車で50分ほどかかるし、三春方面に行く用事もないのでちょくちょく行くにはつらいですが、もっと近い人なら気軽に寄って短時間でもお手伝いできることができるので、ご近所の方、ぜひぜひよろしくお願いします。