アウトライダーミーティングの翌日、旧警戒区域の楢葉町からいわきに避難しているライダーの渡辺さんと3人で、楢葉町へ行ってみました。
 
 ペットレスキューで何度も行っている楢葉町ですが、8月に警戒区域が解除され誰でも立ち入りできるようになってからは、初めてです。
 
 川内村経由で行きました。村の一部にかかっていた警戒区域も解除され、2月には帰村宣言したのに、日曜日でも村人の姿はほとんどなく、葬式の軍団が来ていただけ。GSはオープンしていました。
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▲川内村中心部にあるJA。葬式の一行がいただけです
 
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▲中心部のモニタリングポストの放射線量は0.114。多少低く表示されていますが、川内村の中心部はこんなもんです。我が家は0,3~0,4くらいありますが、誰も避難してないのに。
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村の中心にあるコンビニも一時期オープンしていたはずなのに、「一時休業」。しばらくダメそう。
 
平日なら除染の人などもいてもう少し活気があるのかもしれないですが、なんだか、全然復興の兆しが見えません。
 
村の中心部から、林道経由で楢葉へ。
 
 
  立ち入り許可証をもらえなかった頃に何度も圏内へのアクセスに利用した、某林道を通ったら、途中にある一軒屋の住民が戻ってきていて、2匹の犬たちも戻っていました。
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▲ヤマ(上)とチビ(下)。神奈川のほうの団体に保護されたあと、那須の牧場であずかってもらっていたけれど、今年の5月に埼玉・久喜の避難先から川内村の仮設に移ってきて犬たちも戻したそうです。なんでもここは住んではいけないそうで、仮設から毎日戻ってきているとか。それでも、よかったね。
私がペットレスキューに行ったときの記事はこちら
 
 林道はそのしばらく先で強固なゲートがあって、楢葉へ抜けられませんでした。私が最後に通ったのは昨年の8月22日。あのときから誰も通ってないようです。
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▲川内も楢葉も警戒区域を解除されているのだから、通れるはずなのに。
 
 しかたなく、県道249号(一部ダート)で広野町へ抜けましたが、途中で向こうから1台のバイクが。
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▲名古屋から北海道を目指して5日目。被災地を見てきたけど、誰もいないし、地図もないし(スマホだけでここまで走ったそうです)と、道を尋ねてきました。ちょうど古いツーリングマップル東北があったので差し上げました。気を付けて! 
 
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▲楢葉町の渡辺さんの家は「道の駅ならは」のすぐ近く。周辺の家はみんな空き巣被害に遭ったそうです。キッチンの勝手口のガラスを切られて侵入したようです。窓に鉄柵(手前)もあったのに外されているし、ガラスは針金入りなので普通の道具じゃ切れないので、プロの仕業です。
 
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▲渡辺さんの家のすぐ近く。なんと稲作されていました。研究用だそうです。
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▲天神岬公園の近く。楢葉町ではあちこちで除染作業が行われています。写真を撮ったら、人は写してもらっては困ると言われました。
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▲除染作業で出た草などはこうして保管されていました。町のあちこちにあります。
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▲とある公民館の庭にも、こうして放射線廃棄物が保管されていました
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▲JR竜田駅の裏。衣装ケースを利用した給餌BOX。これならカラスやイノシシに食べられません。みやさんかな。
 
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▲第二原発。海岸の堤防は津波で壊れたまま。放射性廃棄物の一時保管場所として、この第二原発の南側の敷地が候補になっているそうです。せっかく警戒区域が解除されても、そういうことでは住民は戻ってこないのではないでしょうか。