4月12日は、富岡町から郡山市の仮設住宅へ避難しているSさんに、私と動物保護団体「にゃんだーガード」代表の本多氏、超ドライバーの「くにっち」が同行。
 行き帰りにシェルターに寄って動物たちの様子を見てきました。
 
 現在、「にゃんだーガード」は田舎の古民家を改造した第1シェルター(田村市大越町)、ビジネス旅館を改造した第2シェルター(三春町)の2ヶ所があります。保護されている動物の一部を紹介します。
 
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▲第1シェルターは犬が中心。新顔が来ていました。左のコは田村市のはずれの山に一匹だけ捨てられていたそうです。右の3匹は三春の仮設住宅で産まれたコたち。
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▲太陽。やはり仮設で飼えなくなって預かっています。これからはこういう事情でやってくる犬猫も増えそうです
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▲いわき市内で放浪していたところを保護されました。保護時は首の周りにスーパーのレジ袋が撒き付いていたそうです。とっても人懐こいので飼い犬だったかも。
 
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▲葛尾村の山奥から田村市常葉町のファミマまで降りてきたところで保護された「かえで(♂)」。体は大きいけど優しいコです。保護したボランティアYさんのことが大好き。Yさんがシェルターに来る日はとってもシアワセなかえでです。
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▲犬中心の第一シェルターですが、保護されたばかりの猫の隔離部屋もあります。このコのこと、聞くのを忘れましたが、「かまってくれー」と猛烈アピールしてました
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▲第2シェルターのナミオ(左♂)とトミー(右♂)。どちらも20㎞圏内浪江町で保護された猫たち。トミーは11月2日、圏内で私がテント泊して子犬9匹を保護したついでに連れてきた猫。一緒にテントの中で泊まりました。
 
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▲浪江町で放浪していたときのトミー。かなり痩せていて、道路にフードを置くと犬たちに食べられてしまうので、こうして塀の上に置いてあげました。ウエットをガツガツ食べてます。
 ナミオはそのとき一緒だった仲間が別な日に浪江町で保護。どちらもエイズキャリアなのに、同じ家に里子に出ます。里親になってくれる方に感謝です。
 
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▲こちらはサマンサ(♀)。写真写り悪いですが、本当はもっとかわいい感じ。この子も私が飯舘で保護。やはりエイズキャリアですが2週間ほど前に埼玉の里親さんのもとへ。1年前に亡くなった猫に似ているとのことです。ありがとうございます。
 
こうして、少しづつでも幸せになってくれる動物がいるとうれしいです。
 
 保護活動をやっているボランティアさんの中には、給餌レスキューしながらも自宅でもたくさん保護している人もいます。本当に頭が下がります。個人活動なので支援も限られているはずなのに。
 
 私などは県内中通りに住んでいて比較的時間が自由になるし、1BOX車も持っているので続けさせてもらってますが、自分で飼うことができず、ただ給餌してまわっているだけ。犬猫の病気のこともよくわからないので、保護した動物を預かってくれるシェルターの存在はとっても貴重なのです。
 
 特に、今でも福島県内にシェルターを置いてくれている、「にゃんだーガード」(田村市、三春町)、「JCN<ジャパンキャットネットワーク>」(猪苗代町)、行ったことはないのですが知っている仲間も多く、最前線で頑張ってくれている「にゃんこハウス」(南相馬市)などなど、まだ何か所かあります。
 
 「にゃんだーガード」は名古屋から、「JCN」は滋賀県彦根市から、「にゃんこハウス」は福井県と、どこも遠くから来てくれています。ボランティアさんたちも遠くから来てくれる人が少なくなく、ありがたいことです。私は福島県内だから続けているけれど、被災地が遠くだったら行くだろうか?
 そう思うと余計に感謝です。震災から1年が経過し、原発のニュース、なかでも動物のことはほとんど取り上げられなくなった昨今、支援金もボランティアも減少しています。まだまだ続く活動ですので、ぜひみなさん、よろしくご協力くださいませ。