ぽこです。
 週に1回ペースで行っている、浪江町津島地区への給餌保護活動、3月7日の記録です。
 
 昨日、DASH村のこともTVで放映されてましたが、そのDASH村があるところです。会津のような豪雪地帯ではないけれど、除雪が入らず車も入らないので降った雪が積もる一方。3月に入って気温は上がっているのに、なかなか溶けません。この日も2週間前には通れた道がまたしてもダメで、車では無理。歩いて行くには時間も遅くなってしまったので、うしろ髪をひかれつつも夕方5時過ぎに津島を後にしました。
 
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▲まずは猪苗代のJCN(ジャパンキャットネットワーク)シェルターに行き、犬の散歩を手伝います。道路の雪が溶けて歩きやすいですが、先週まではつるつるでした。この方は1月中旬から住み込みでボランティアをしているWくん。
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▲猪苗代から二本松まで高速道路を利用、二本松からは川俣町山木屋地区(住民は全員避難)であちこち給餌しながら進みます。プラスティックケースに2ヶ所穴をあけ、カラスに食べられないように工夫しています。JCN(ジャパンキャットネットワーク)の名前が書かれてますので、この箱を見かけた方、キャットフードを補充してくれるとありがたいです。
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▲こんなところにも。ここではいつも猫が待ち構えています。BOXの左のほうに一匹、逃げてしまったけど車の下にも1匹いました。先週はここで調子が悪そうだった猫を一匹保護。
 
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▲ドライフードのほかにもウエットフードもあげます。「うまいニャン」
 
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▲またしても雪。車を止めて歩きます。犬や猫の足跡、けっこうありました。雪だとわかりやすいですね
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▲給餌ポイントになっている「津島茶屋」近くで見つけたタヌキらしき死骸。体毛がほとんどありません。疥癬だったのかも。カラスがたくさん居る所にはこうした死骸、弱った動物、仔猫などがいるそうです。
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▲コイン精米機の中に置かれたフード爆弾。我々ではなく某団体が置いてくれています。我々もこのすぐ横に給餌BOXを置いていたのですが、ここのオーナーがKさん(避難しないで津島に残る住民)経由で「ネコが来て迷惑なので置くな」と言ってきたので移動させました。どうせ誰も使わないし放射能汚染されているからもう使えないし(転売するつもりか?)、犬猫やタヌキが来たっていいと思うのだけど。「野良ネコでもかわいそうだから置いてもいいよ」という優しい人もいますが…。
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▲浪江町津島地区R114の検問。第一原発からは28㎞くらいの地点ですが、津島地区は放射線量がとても高いのでここに検問が設けられていて、昨年8月1日から許可証がないと入れなくなりました。今でも地上1mの空間線量で30μシーベルトある場所もあります。左側にいるのは福島TVのスタッフでした。
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▲いつもの観音さまのところに、いつもの三毛。この子はこの日保護しました。
 
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▲DASH村への分岐に置いた給餌BOXの前で、左から私、えりこさん、ジュディ。この日のメンバーはスーザン(アメリカ)、スチュアート先生(イギリス)、私(福島県)、ひろみちゃん(福島県)のほか、新顔のジュディ(オーストラリア)、彦根シェルターでもボランティアしているえりこさん(滋賀県)の6人。えりこさん、滋賀から長靴スタイルで電車に乗ってきたというツワモノです。留学経験もあって英語もペラペラ。郡山駅でピックアップしてそのまま津島へ。
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▲赤宇木の奥に残されている「ちびた」。この日はなんと飼い主さんが戻ってきていて散歩してもらってました。ちびたをここに残しているのは、「ちびたがいないと家に戻る気力が起きない」からだとか。ちびたには申し訳ないけど、今、福島市近郊でちびたを飼える場所を探しているところなので、もう少し我慢してもう。との話。とりあえず、番犬だからということではなく、飼い主さんはちゃんと愛情持って飼っていることがわかって安心しました。
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▲あちこちに土を耕したような跡がありますが、イノシシの仕業だそうです
 
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▲ちびたの家の先は、除雪もされてないし誰も通ってないし、四駆の私の車でも無理(タイヤが大きければ行けたかも?)だし、もう5時過ぎだったので諦めて引き返すことに。その代わり、猫を3匹保護。画像は猫の捕獲器。中の餌に釣られて踏み込むと蓋が閉まって出られなくなる仕組みです。
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▲猪苗代のシェルターに戻り、新入り4匹の受け入れ準備。スーザン、スチュアート先生が率先して用意するのがすごいです。ワクチンもここですぐできるし、スチュアート先々は獣医さんなので、いろいろ頼もしいです。先日はここで5匹の猫を避妊手術もしたそうです。
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▲この日の保護猫4匹。観音様前に居た三毛ちゃん以外は赤宇木のちびた宅手前のWさん家前で保護。ここにはほかにもまだ数匹残っている模様です
 
 津島地区の給餌は毎回、朝早くから夜遅くまでかかってしまうけれど、しっかり活動しているという充実感があります。私などは個人で動いても保護先がなくて給餌のみになってしまいがちですが、スーザンのJCNのように受け入れてくれる場所があることは本当にありがたいことです。しかも、今はスチュアート先生もいるし、彦根シェルターの獣医さんやボランティアで来てくれる獣医の先生もいるので安心です。
 
 それでもシェルターの空きがない、ボランティアの数も少ないのでなかなか進みません。4月の警戒区域見直しで津島へ入れなくなってしまう前にもっと保護したいと言ってますが…。私の車も軽自動車なので3人乗車+フード満載なので保護した猫を乗せるスペースが少なくなります。もう少し雪がなくなれば、JCNのハイエースも出動できるのですが、今日(3月12日)も雪降っているので、まだまだ無理そうです。
 
 
◆スーザン、かなり資金のやりくりが大変そうです。
福島に来る前はダンナさまと2人、英語教師をしながら保護活動していたのですが、震災後はダンナさんのデイビッドが滋賀を守り、スーザンは福島にずっと滞在しています。つまり、福島と滋賀の2つのシェルターを持ちコストも倍になりました。それがいつまで続くかわからない状態。
自ら率先してレスキュー活動に出てしまうし、サイトを更新したりブログを作ったりして日本人にPRする時間もあまりありません。外国人ネットワークの中ではそれなりに支援はあるようですが…。
 ほかにもがんばっている団体、個人の保護活動家もたくさんいますが、少なくともスーザンのJCN(ジャパンキャットネットワーク)は、無駄使いはせずにかなり高いコストパフォーマンスで確実にレスキューしています。
 
ペット関係のどこかに支援しようと思っている方、JCNは間違いない団体としてオススメできます。よろしくお願いします。
 
JCN(ジャパンキャットネットワーク)のHP→ http://japancatnet.sblog.jp/
猪苗代シェルターのこと、福島のことがあまり出てませんが、しっかりやっています
 
先週の給餌レスキュー活動の記事→http://blogs.yahoo.co.jp/pocoyuko2006/54501385.html