ぽこです。
 今回は天川村にある洞川(どろかわ)温泉。
 ピンとくる人は、けっこうスピリチュアル系がお好きかも?
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▲山上ヶ岳と洞川温泉街。こんな山奥に、こんな賑やかな温泉街が突如として出現するのもびっくりです
 
 ここは吉野から熊野へ続く大峰山脈を縦走する大峰奥駆道の中心地で、修験道の聖地。修験者たちは洞川温泉の宿に泊まり、修験道の根本道場がある山上ヶ岳を目指したそうです。現在でも信仰登山は盛んに行われていて、夏に行くと山伏姿の人々が温泉街をウロウロしていますよ。
 
 余談ですが、この大峰山脈、仏生獄とか行者還とか、涅槃岳だとか名前もそうだけど、なんかおどろおどろしい感じがするんです。紀伊半島の中でも特に何もないエリアで1日中バイクで走ってもコンビニさえない(前述の「MAWSON」ならぬ森田商店はありますが)さみしいところなんですよね。
 また、大峰山脈の中を通る行者還トンネルとか白谷トンネルとか、真っ暗だし交通量もなくってちょっと怖い感じ。毎度いろいろ唱えながら通ります。霊感のある人なら何か見えるんじゃないでしょうか。
 
 
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▲こんな山伏姿の修験者が実際に歩いています
 
 ちなみに、大峰山は山域全体が女人禁制となっています。一応、登山口には女人結界の門がありますが、実際は登っている女性もいるだとか、山上の根本道場に誰もいなくなる冬なら問題ない、とか諸説あります。
 
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▲登山口にある女人結界です。見ていた限りでは女性の出入はなかったのですが
 
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▲商店のショーウインドウには名物の薬「陀羅尼助丸」のほかに修験者が吹くほら貝も並んでいます。タバコの自販機もレトロ
 
 洞川温泉には、温泉街入口に日帰り温泉施設もありますが、どうせなら旅館のお風呂に入ってみたいもの。泊まらなくても修験道の雰囲気をちょっと味わえます。
 
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▲私が入ったのは「花屋徳兵衛」。600円で対応もとても丁寧で好感度大でした。
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▲玄関を入って左。道路に面して廊下があり、障子を隔てて客室が並んでいます。夏はガラス戸が開け放され、山伏姿の修験者たちが廊下で涼む姿が見られるのですが、今はシーズンオフで静かで山伏はまったくいませんでした
 
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▲「後鬼の湯」と名付けられた浴室。チェックイン前だったので貸し切り状態。泉質もアルカリ単純泉で掛け流しなどではないし、露天風呂もありません。温泉そのものよりも、修験道の宿という雰囲気を楽しみたいものです。とはいえ、けっこう高級旅館でもあり、常備されているシャンプー類はDHCでしたよ
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▲「角甚」も風格のある宿で入ってみたいのですが、日帰り入浴はだめなようです。
 
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というわけで、洞川温泉を後にして、滋賀県高島市へ向かいました。
 
つづく