熊野本宮から北上し、奈良県・十津川村へ。
 十津川村は奈良県全体の5分の1を占める、日本一面積の広い村。そのほとんどが山林で、村名のもとになっている十津川が南北に蛇行しながら流れています。また、この村に湧く十津川温泉郷は、全国で初めて「源泉掛け流し宣言」をした温泉としても知られ、村内にある温泉宿・施設のほとんどは源泉をそのまま掛け流しています。
 ここはとにかく、何もない山の中。紀伊半島の最奥部です。
 ここの温泉は3年前にじっくりと回ったので、今回は1ヶ所だけ。一番奥まった上湯温泉にある「神湯荘」の露天風呂へ。なぜかというと、「温泉博士」という雑誌で無料で入れるから。
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▲「神湯荘」の露天風呂は宿から離れた川沿いにあります。混浴の湯船は川のすぐそば。女性は水着はNGですがバスタオル巻きOKです。右は混浴のすぐ上にある女性用の湯船。露天というより、コンクリートの壁に囲まれた展望風呂というほうが正しいかも。脱衣所は中にあり、混浴への行き来はここからできます。お湯は無色透明の重曹泉、PH8.3の弱アルカリ性でヌルヌルした感触。湯口からは少し硫黄臭もします。白い湯の花もあり。源泉は熱いらしいのですが、気温が低いせいか湯船の湯はぬるめでした。
 
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▲「神湯荘」の宿は立派なのですが、ここの露天風呂はかなりB級感あり。プレハブ小屋の受付には地元のおじさんがいて、普通はそこで入浴料金500円を払います。画像は受付を過ぎたところ。左がトイレでその向こうの小屋が男性用脱衣所。その奥に露天風呂があります。つまり、男性は裸のまま衆人が行き来する露天風呂までの50m(くらい?)ほどを歩くことになり、ちょっと恥ずかしい感じ。
 
 
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▲神湯からは十津川沿いに北上です。毎度ながら、紀伊山地を流れる川は美しいと思います。夏に来ることが多いのですが、今回は紅葉が見ごろでした。
 
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▲道の駅「十津川郷」で買った「めはりずし」(3コ350円)。「めはりずし」は大きいのが普通ですが、これは食べやすいサイズでした。
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▲相変わらず、美しい十津川。見事な紅葉です。もう少し晴れたらもっとキレイなのですが、この日は曇っていて寒かった!
 
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▲さらに北上すると天辻峠です。峠にあるそば屋「おおつき」には看板犬のジョニー。推定5歳。とても人懐こくて店先で出迎えてくれます。
 本当はここのお兄さんの友人の犬だったのが、毎日通って遊びにきているうちに本宅に戻らなくなり、ここんちの犬に。もともとの名前「おちび」も本犬としては気に入らなかったようで、「ジョニー」の名前をもらったそうです。この家には他にも「ジョリー(♀)」というおばあさん犬がいるけれど、家族以外には慣れないので「ジョニー」が一手に看板犬として活躍。ちなみに、この家では「ジョリー」という名前にしないと育たない、とかで代々の飼い犬の名は「ジョリー」。今は2代目。「ジョニー」もそのうち3代目「ジョリー」を襲名するそうです。
 
ということで、さらに北上します。
 
つづく