腹ごしらえもすんで、温泉天国の鳴子に到着。
 
 「温泉天国」というのは、鳴子がすごい温泉地だから。温泉の東の横綱といわれるだけはあります。
 鳴子の何がすごいかって、とにかく、いろいろな泉質が揃っているということ。
 
 例えば、草津温泉は酸性硫黄泉とか、鬼怒川温泉ならアルカリ性単純泉など、普通の温泉地は泉質がひとつか、多くても二つというところがほとんどなのに比べて、鳴子には日本にある11種類の泉質のうち9種類があるんですよ。ひとつの宿で複数の源泉を持ち、それぞれ違った泉質であることも珍しくなく、ごく狭いエリアの中でいろいろな泉質の温泉を楽しめるという、とても希少な温泉地なのです。
 しかも、ほぼすべての宿が源泉100%の掛け流しのうえ、宿泊・入浴料金も良心的です。
 さらには昔ながらの湯治文化も残っていて、一般の旅館部のほかに湯治部という、自炊ができる低料金の宿泊体制も整っている宿が多いのが特徴です。
 
 ということで、温泉マニアの中には鳴子ファンなる人々もいるほど深~い温泉地の鳴子です。ぽこけんも一応、夫婦揃って「温泉ソムリエ」の資格を持っているので、鳴子には何度か来ていますが、知れば知るほど鳴子にハマっています。何度来ても飽きない、魅力ある温泉なんです、鳴子は。
 
イメージ 1
イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3イメージ 4
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まずは鳴子の入り口、川渡温泉の藤島旅館。いかにも湯治の雰囲気を残した古い旅館です。含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉(成分総計1052mg/kg)入浴料\200。硫黄泉の特徴がありながら、肌に優しい湯です。湯船が広いのがうれしいです。
 
イメージ 5イメージ 6
次に向かったのが旅館すがわら。そのときの条件によってお湯が青くなることがあることで有名です。この日は残念ながら青くなっていませんでしたが、湯力はさすが、化粧水のようなお湯だなとぽこが感じて、後から成分表を見て納得。メタケイ酸が498.6mg/kgとすごく多くてびっくり。化粧水に浸かっているのと同じようなものだそうです。ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(2803mg/kg)。\500。また、ここの旅館の接客もなかなか感じがよくって、たかが日帰り客の我々に風呂の場所がわかりにくいから、と案内してくれたり、雨の中にもかかわらず、車をバックで出すときに合図を出してくれたり、と親切でしたよ。こういうの、大事ですよね。かなり、好印象の「旅館すがわら」でした。
 
イメージ 7イメージ 8
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 9イメージ 10
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回は、姥の湯旅館自炊部に宿泊です。この宿の源泉は4本。
・ナトリウム・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉
・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
・含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
・単純温泉
 
1泊ひとり布団付きで\3150。テレビは別料金で1泊\470。ガスは1泊\200です。私たちは1泊なので、この値段ですが、長期滞在の人はかなり割引になるようです。でもまあ、値段はさておき、自炊客は最低3泊以上などの制約がある宿も多いので、1泊の客を受け入れてくれるだけでもありがたいんですが。近くのスーパーで買い物して、晩御飯はキムチ鍋を作りました。
                                           つづく