けんいちです。今から20年近く前にアンデスで流行っていた、カラマルカの「チューニョの花が咲く頃」を紹介します。
 
そのころ、フォルクローレがどんなものかもイマイチわからず、ケーナと尺八とオカリナ、そして楽器を制作するための工具をバックパックに積めて南米へ渡りました。本場ではソロで朗々とケーナを奏でるような曲はあまり受けないようで、このようなバンド形式のグループ音楽が盛んでした。中でも、カラマルカは陽気な中にも哀愁ただようレベルの高い曲を次々と発表していて人気がありました。
 
歌詞は
 「君がいなくなって、僕の中の時間は止まったままだ
 ふるさとの景色もすっかり色あせてしまった
 でもきっと君は帰ってくるだろう、そう、チューニョの花の咲くころに」
 
となっていますが、この、チューニョというのは、ジャガイモをカラカラに乾燥させたアンデスの保存食でして、花も咲かなければ実もなりません。
君は帰って来ないだろう、と唄っているわけです。
 
いかがですか?インディへナの人々と私たち東洋人はDNAが一緒と言われています。インディへナの語源にもなってるインドだと、同じアジアなのに、文化や価値観が全く違って違和感を感じるのですが、アンデスのインディヘナの人々に対しては地球の反対側に住んでいるのに、何か身近なものを感じてしまいます。彼らの音楽が我々の心に響いてくるのも、遠い故郷が一緒だからなのかな、なんて思ってしまいます。