山中温泉で開催された「温泉地域学会」
 一昨年、草津で行われた「温泉観光士養成講座」に参加したのがきっかけで会員になったのですが、大学の教授とか温泉関係の会社や団体、評論家、温泉旅館の方などなど、温泉に関わる人、温泉好きな人が会員になっています。会員の年齢層はかなり高めですが大学生や中国の方もいます。温泉地域の歴史研究だったり、観光を含めた活性化など、いろんなテーマでの研究発表会を半年に1回、どこかの温泉地で開催されます。大学教授も多いだけに発表会は大学の卒論発表会を彷彿とさせます。午後は開催地の市長や観光関係者を交えてのシンポジウムが行われます。

イメージ 1

今回は懇親会と宿泊先でもあった山中温泉の旅館「お花見久兵衛」の女将さんが出てきました。私は懇親会に遅刻したので見られませんでしたが、女将さんが挨拶している間、後ろにズラリと並んで座った仲居さんたちが、挨拶の間、ずっとひれ伏して頭を下げたままだったそうです。「最近の旅館であんな光景はみたことがない。いや~、すごかった」と、温泉ライターのN嬢がびっくりして話してくれました。ここの女将さん、小説まで書いていて、館内で自分の著書のPRもしっかりされていました。なかなかやり手のようです
イメージ 2

「お花見久兵衛」の露天風呂。このほかに大浴場があります。まずまずいい旅館でお風呂の雰囲気もごらんのようにかなりいいのです。が、湯が循環なのがイマイチ。山中温泉の大型旅館はどこもそうみたいですけど
イメージ 3

山中温泉のシンボルでもある総湯「菊の湯」。男湯、女湯、それぞれ別の建物で左奥が女湯です。泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉。掛け流しではないと思いますが、なんといっても存在感がすごい! 浴槽も広いしカランも30ヶ所以上もあります。朝食後の時間に行ったらわりと空いてましたが、いつもけっこう込み合っているようです。ただ、「山中温泉の共同湯なのに420円という料金は高いのでは?」、「温泉街の宿泊者が無料、あるいは割引で利用できないのはどうか?」という意見も学会では出ていました。たしかに、そのとおりと思いますです。地元の人は年間2000円を払えば、1回50円で利用できるそうです
イメージ 4

山中温泉のメインストリート、「ゆげ街道」。ぶらぶら歩けるように造られていていいですね
イメージ 5

「お散歩号」という周遊バスも走っているのですが、月曜日だったせいか、乗客は誰もいませんでした。さみしい…


 山中温泉以外にも、山代温泉、粟津温泉、片山津温泉と、加賀温泉郷の温泉地もひととおり回ってきました。それぞれに「総湯」がありますが、どこも掛け流しではないのと、カランが多いのが特徴です(粟津温泉は小さめでした)。料金も400~420円で揃っています。また、競争するように「総湯」が建て替えられている、あるいは計画中でした。


イメージ 6

こちらは山中温泉に隣接している山代温泉。山中温泉と違って大きな街です。けっこう大きな「総湯」ですが、すぐ裏手に新しいものが建設中で今年8月オープン予定。現在の「総湯」は観光客向けの新しい日帰り入浴施設に建て替えられるそうです
イメージ 7

山代温泉「総湯」名物(?)の「温泉たまご付きソフトクリーム」。興味半分で食べてみました。おいしいといえばおいしいです。ミルクセーキってこんな味だったかも

イメージ 8

イメージ 9

粟津温泉の「総湯」も新しく建て替えられていました。他の温泉地の「総湯」と比べてこじんまりですが、建築デザインがステキです。下は古い「総湯」
イメージ 10

粟津温泉にある日本一古いといわれる旅館「法師」。見学だけでも、と聞いてみましたが、撃沈

イメージ 11

片山津温泉です。八岩まどかさんが昨年来たときには、廃業した大型ホテルが何軒も放置されていて廃墟状態で活気がなかったらしいのですが、現在は更地になっていて、そこに新しい「総湯」が建築されるそうです。街並みも再開発していく予定で少し活気が戻りそうです。温泉地再生です
イメージ 12

片山津温泉の「総湯」近くにあったアパート。そのままのネーミングに思わず激写
イメージ 13

「総湯」で売られていた温泉卵。1個65円