8月にロシアがグルジア国内にある南オセチアに侵攻して以来、何かとマスコミに登場するグルジア。
 
 グルジアの知名度は上がったけれど、報道のされ方を見ている限り、どうも「危険で政情不安な国」というイメージが浸透してしまったように思います。グルジア大好きなぽこ&けんにとっては、とっても残念なことです。

 私たちは2001~2005年にかけて旅したうち、グルジアに2度も行っているくらい好きなのです。ビザ取得も面倒だし、国境越えも面倒だし、旅行者向けの施設はほとんど整っていないし、英語はまず通じないし、日本からのアクセスも不便です。たしかに気軽に旅できるところではありません。

 じゃあ、何がいいのかって、観光客が少なくてスレていないことかなあ。ロシアもそうだけど、旧社会主義の国って国民の教育レベルが高いので、国際情勢の話だとか、経済の話だとかを普通に私たちにもしてきます。うまく言えませんが、対等な友達づきあいができる感覚です。


 2度目に行ったときは2001年の頃と比べて悪徳ポリスも少なくなったし、国境越えも比較的スムーズで、首都には大きなホテルも建設中でした。コーカサス山脈や黒海に面したリゾートもあり、小さな国のわりには世界遺産もたくさんあるし、これから観光客が増えていくんだろうな、と思っていたのに。

 「愛犬の友」に連載している私のページでも、3回に渡ってグルジアの犬を紹介しました。少しでもグルジアの印象がよくなるよう、このブログでも記事にすることにしました。興味を持った方、ぜひ行ってみてください。

 
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コーカサス山脈を貫く軍用道路。その名の通りソ連時代に軍事目的で造られた道路ですが、景観がすばらしく、グルジアでも屈指のドライブルートになっています。外国人はロシアへ通り抜けできません

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11月中旬ですでに道路は凍結。暖かい黒海沿いへ抜けるまでは大変でした

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軍用道路へ向かう途中の、メインルートでない山沿いの道。おそらく、南オセチア近く。軍の検問が何度もありました。そのたびにパスポートチェックなどで1時間くらい足止めされましたが、グルジア軍の兵士たちはけっこうフレンドリー。他の車からワイロとして受け取った酒を私たちにプレゼントしてくれたりしました

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兵舎の周囲にはたいてい犬が住み着いていてかわいがられていました。ロシア軍が侵攻したあと、彼らや犬たちはどうなったかなあ

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軍用道路にて犬たちに囲まれる私。私が食べているハチャブリ(グルジア版クローズドチーズピザ)が目当てです。犬に弱い私は半分以上、あげてしまいました

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ゴリという街の食堂。この街出身の英雄、スターリンの肖像画が飾られていました

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グルジアで売っているタバコ。スターリンの絵が描かれていますが1箱60円と、グルジアでも安物でした

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2001年当時、悪徳警官の割合は30%くらい。何も理由がなくても私たちを止めてはアラ探しをして賄賂を要求、というパターンなのですが、この2人はいいポリスで、止められたものの、日本から来たことを知るとリンゴを2つくれたうえ、一緒に記念撮影に応じてくれました