すっかり時間が空いてしまいましたが、7月に行ったメキシコで出会った犬を不定期でアップすることにしました。

 メキシコにはたくさんの犬がいました。野良犬や放し飼いの犬もウロウロしていますが、ちゃんと飼われている犬も少なくありません。飼い犬でもリードを付けられるのは散歩のときくらいで、家にいるときは敷地内で放し飼いにされていることがほとんど。日本のように常に鎖で繋がれているなんてことはありません。
 日本では犬は繋いで飼わなくちゃいけないとのことですが、犬を鎖でつなぎっぱなし、というのはヨーロッパ、たしかドイツでは虐待にあたる行為です。日本は住宅、交通事情などで仕方がないのでしょうが、家の中で飼うか、庭があるならせめてフェンスの中で放し飼いとか、少しでも犬を自由にさせてあげてほしいなあ、と思います。一生(散歩のときでさえ)鎖でつながれているなんて、かわいそうだと思いませんか?

 それはさておき、メキシコシティのはずれ、市電で30分ほどのソチミルコという水郷地帯へ行く途中で出会った犬です。

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ちょっとポコに似た毛色のメスの野良犬。濃桃色のブーゲンビリアの下でポーズを取っていますが、人間を警戒していて近寄ると逃げていきます
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よく見たら、すぐそばの路肩に子犬を産んでいました。全部で9匹。うち一匹はすでに死んでいてハエがたかっていました
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子犬がまだ小さいので、お母さん犬は遠くまで行けません。きっと食べ物もさがせないでおなかを減らしているだろう、と私は近くの商店で栄養のありそうな菓子パンを買い、母犬に与えました。ほかの犬に横取りされませんように。私にできることはそのくらい。がんばってね、と母犬に言い残してきたのですが‥


 この夜、メキシコシティは豪雨になりました。土のくぼみにいる子犬たちは水浸しになっていないだろうか? 子犬を守る母犬はずぶぬれだろうな。ちゃんと屋根のある場所で産めばよかったのに。近所の人がもっと気を使ってあげればいいのに。なんて心配しながら過ごしたのでした。