メキシコシティから高速バスで2時間半、標高1800mの山間にあるコロニアル・シティ「タスコ」。
 銀の発掘で栄えた町で、今でも住民の多くが銀と関わって生活しています。

白い家々が山の斜面に張り付くように建ち並ぶその様は、スペイン・アンダルシア地方の町を彷彿とさせます。カラフルな色の家が多い他のコロニアルシティに比べて落ち着いた印象で、世界遺産にこそ指定されていませんが、私はメキシコでは一番好きな町です。
 
 その町に暮らす、日本人の谷さんを訪ねました。
 谷さんは、メキシコ在住十数年。銀職人としてタスコに工房を構え、日本へ銀製品を卸す仕事をしています。その傍らで自宅の2階をペンション「シエンアーニョス」(百年という意味)として旅行者を受け入れているほか、現在はメキシコシティに新しく日本食メインのカフェをオープンさせるべく、「ペンション・アミーゴ」に滞在していました。昔からメキシコにいて「ペンション・アミーゴ」にもずっと関わっているだけに、私と共通の知人も多く、昔「ペンション・アミーゴ」に滞在していた人たちのその後のことや、メキシコのことなどいろいろ聞くことができて、とても楽しい時間をすごさせてもらったのです。 

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白い家が斜面にびっしりと並ぶタスコの町。丘の途中にキリスト像があります

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ペンション「シエン・アーニョス」の屋上から見たタスコの町。犬はここの飼い犬で、シャーペイ(モドキ?)の「シワ」(5歳、メス)。子犬のときメキシコシティの市場で12000ペソ(12000円)で買ったそうです。普段は家の中で放し飼い、ときどき一人で散歩に出かけるそうです。メキシコでは犬の放し飼いは容認されていて、ウロウロしている犬はたいてい野良ではなく誰かの飼い犬らしいです。「シワ」は避妊手術をしていないので、ときどき妊娠して子供を産みますが、珍しい犬なので引き取り手も多いとか。おおらかでいいですね。狂犬病の予防接種は1年に1回、巡回車がやってきて、5ペソ(50円)でやってくれるとか

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石畳の坂道が続くタスコの町で、さっそく「シワ」に似た犬を発見。名前は「ボンボン」。5ヶ月のメス

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町の中心にあるサンタプリスカ教区教会

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教会の下はメルカド(市場)。靴屋さんのところにもドッキー&ニッパーの2匹がいました

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野良犬のようにしか見えないけど、これらも誰かの飼い犬なのかも。車の下にも1匹いました

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犬はよく家の屋上で飼われています。毎日こんな絶景を眺めながら暮らしているなんて、うらやましいですね

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キリスト像の広場へ行く途中で犬にほえられました。シーソーくんという名前だそうです

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家々の窓辺には鉢植えの花が飾られています

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銀細工の店があちこちにあります。ピアスが1ペア200円くらいからあります