もう10日以上経ってしまいましたが、「愛犬の友」8月号が発売されています。
 私の連載、「犬見発見 インド紀行」、今回はカジュラホです。
 昔の寺院都市の跡にあるのんびりした田舎の村ですが、現存する寺院の壁いっぱいに施された見事な彫刻が有名です。その彫刻の中に「ミトゥナ像」と呼ばれるエロティックな男女交合像があり、カジュラホの代名詞のようになっています。

 そのほか、ここにはジャイナ教の寺院もあります。
 ヒンドゥ教も動物を大事にする宗教ですが、ジャイナ教はそれが徹底していて、歩くときに虫を潰さないようにいつも箒のようなものを持って掃きながら歩き、息を吸うときに空気中の小さな虫を一緒に吸い込まないようにマスクをしています。食べるものも動物性のものはもちろんダメですが、植物でもジャガイモとかタマネギなどの根っこものや種などはダメなのです。究極は「空衣派」という宗派で、衣服さえも身に付けていません。そこまでやっている人は実際には見たことありませんが、日本のように「わいせつ物陳列罪」にはならないのでしょうか? 
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今回大きく使っている写真。寺院跡は公園のようになっていて、木陰では犬がのんびり昼寝していました
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これがミトゥナ像。壁面いっぱいにあります
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これがジャイナ教空衣派の僧の正装。残念ながら本当に裸の人にはお目にかかれませんでした