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 バオバブの木を知っていますか?
 『星の王子様』に出てくるヘンな形をした木です。
 アフリカ、特に西アフリカ各地にはこのバオバブの木がたくさん生えています。
 
バオバブは幹がクネクネしているために木材として用をなしませんが、精霊が宿る木として神聖視されているので、道路を造るときなどもバオバブの木を切らないようにするそうです。また、村の長老が亡くなると、バオバブの幹の中(古木になる大きな空洞ができます)に埋葬するらしいです。
 バオバブは木材として使えませんが、実は一応食用になります。中はふわふわの種が入っていて、ラムネのような味です。おもに子供のおやつになるくらいですが、マリのドゴン村では、バオバブの実をソースにし、ミレット(穀物という意味)をふかしたものに付けて食べていました。塩味がほどほどでけっこうイケましたが、家庭内で食べられるだけのもので、食堂などでは一度も見かけませんでした。

(上)マリ・ドゴン村のバオバブの木。乾季なので枯木のようだが、雨季になると一気に葉を茂らせ、大きな白い花を咲かせる
(中)ドゴン・テリ村。バオバブソースとミレットを食べる地元の青年たち
(下)バオバブの実は子供のおやつになる