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 シベリアを旅しているとき、よくロシアの人に話しかけられ(ロシア語で)、何度も家に泊めてもらったり食事に招待されました。みんな下心はまったくなく、ホントに親切でもてなし好きです。役人などはニコリともしませんが一般の人は陽気で明るくて、かなりイメージにギャップがありました。
 ただし、英語はほとんど通じません。毎日のように話しかけられてロシア語には悪戦苦闘しました。
何しろ、彼らはロシア語が世界共通だと思っている(特にシベリアの人)ようで、
「ロシア語、あんまりわからないんだけど」
と私が言うと、今度は大きな声で、ゆっくり話してくれます。それでもわからないのだけど、毎日そんな調子なのでずいぶん言葉も覚えました。ロシア語は旧ソ連の国すべてで通じるので、おかげでその後の中央アジア、コーカサス諸国の旅にも役立って楽しく旅ができました。やっぱり言葉ができると格段におもしろいです。
 というわけで、これはシベリアのアムール川沿い、ブラガベシェンスクで会ったお金持ち一家の別荘で番犬をしていた「バルティック」です。別荘には番人の夫婦も住んでいますが、バルティックは散歩に連れて行ってもらう様子はありませんでした。夏は川遊びができるくらい暑くなるシベリアですが、冬はマイナス40度ほどにもなるそうです。それでもバルティックは外で過ごすようです。あまりかわいがられていない様子で人間好きではありませんでした。