11月15日
6時起床。
前日に処方された眠剤は結局飲まなかったが普段通り眠れた。自分が出産するという実感がまだ薄かったせいかも。
前から決めていた、出産の日の空の写真を撮る。
その後すぐに浣腸。人生初めての浣腸。・・・ほとんど出ず。
が!!少し時間が経ってから効いてきました!でも一気に出るわけではなく何度もトイレに通うはめに・・・。
最後のNST中にもお腹が痛くなり中断してしまいました。
薄い術着に着替え、弾性ストッキングをはいて、7時にはお張り止めのウテメリンが止められました。今日まで破水や陣痛が起こることなく妊娠を継続できたのはウテメリンのおかげだと思っています。
そして同時に手術用の点滴に切り替えられました。
8時前には旦那と母が来てくれて、移動までの間写真を撮ったりしながら過ごしました。
8時15分、病室までストレッチャーが来てついに手術室に移動。
幅の狭いストレッチャーにどの向きで寝るかちょっと戸惑いながらも仰向けに落ち着きました。
母はその様子をビデオに撮っています。
病棟のエレベーターに向かう途中の長椅子に、なんと切迫仲間たちがお見送りに集まっててくれました!!みんな安静中の身なのにわざわざ来てくれて嬉しかった~♪
先生もこんなのは初めてだ!と言っていました。
みんなに手を振り笑顔でエレベーターに乗りました。
手術室は、大学病院だけあってドラマに出てくるような感じでした。扉の中に入るといくつも手術室が並んでいました。
無機質で、物々しい感じ。この雰囲気にやられ何度も泣きそうになりながらもグッとこらえてました。
手術室に入ると、とても暑い!!赤ちゃんに合わせた室温になっているそう。
そしていろんな人たちに自己紹介されます。「今日担当します、麻酔科の○○です。」はっきりいって全く覚えていませんが、ベテランの先生は私の緊張をほぐそうと冗談を飛ばしてきます。
これが本当に助かった!淡々とされていたらますます心細くなってしまうから。
ストレッチャーで術着を脱いでタオルケットをかけられ真横の手術台へ自分で移動しました。
血圧計やら心電図をつけられてさぁ、いよいよという感じ!
早速麻酔をかけ始めます。
横向きになり体を丸めます。麻酔医が背骨を触って確認し、消毒をされました。
まず麻酔の太い針を入れる前に背中に局所麻酔を打ちます。3本くらいだったかな?
すごく痛いわけではないですが、打たれ慣れてない背中だけあってそれなりに痛いです。まぁ我慢できる程度。
局所麻酔が効いたら今度は麻酔用の針を刺します。2本。
想像しただけで寒気がしますが、実際刺す痛みなどはありません。
事前に説明されたとおり背骨自体に強い圧迫感がありました。不快感はありますがこれも我慢できる程度でした。
麻酔は腰椎麻酔と、硬膜外麻酔です。
1つは効き目が2時間程度、もう一つは術後の痛みを取るため手術翌日まで麻酔を入れておきます。
麻酔を入れ始めると足元からじわ~っと暖かくなりしびれてきました。
針で皮膚をチクチク触って麻酔の効きを確かめます。
足の方は感覚さえなく、だいたい胸の下あたりまでくるとチクチク感じるようになります。
真上のライト(よくテレビで見る丸い大きい蜂の巣みたいなライト)には、ほぼ全裸で白い弾性ストッキングだけ身につけた自分がたくさん写っていました・・・恥ずかしい。
この時尿管も入れられたようですが、麻酔のため全くわかりませんでした。
麻酔がよく効いているのが確認されると、いよいよ手術開始です。
時計を見るとちょうど9時。
主治医の
「それでは始めまーす。よろしくお願いしまーす。」
で始まりました。
最初にお腹を切られた感覚はありませんでしたが、その後お腹の中を触られる感覚は分かりました。
手術が始まってすぐに胸元にかけられているタオルケットが重くて息苦しくなりました。
本当はタオルケットでなく麻酔の影響なんだろうけど、次第に気持ちが悪くなってきます。
すると、頭側に立っている麻酔医が「気分悪い?今お薬入れているからね」と言い、すぐに息苦しさと吐き気は治まりました。手術中何度かこの息苦しさがやってきましたが、少しすると治まっていきました。
時折、体が揺れることがありました。何をしているかは見えませんが、お腹の中をギューッと引っ張られたり押されたりするような感覚です。不快感はありますが我慢できます。
しばらくして、
主治医「赤ちゃん出まーす」「よいしょ、こらしょ」と先生が言いながら、結構私の体も揺れていた気がします。小さい切り口から赤ちゃんを取り出すのは結構大変なんでしょうね。
私も赤ちゃんが産まれる瞬間を集中して感じようとしましたが、残念ながら分かりませんでした。
先生の「9時11分!!」と周りのざわざわ感で、今出たの?!と一人乗り遅れた感じでした。
赤ちゃんの泣き声も聞こえなかったので、不安になっていると麻酔医が左側の処置台に赤ちゃんがいると教えてくれました。
頭を左に向けて赤ちゃんを見た瞬間、涙がボロボロ出てきました。
赤ちゃんの処置をしてくれている先生が立っていてほとんど見えないけど、それでもたまにちらっと見えるのを見逃さないように必死でした。
赤ちゃんが泣かない・・・と思いましたが、体を拭かれたり羊水を吸い出してもらったら産声を上げてくれたので安心しました。それでも3回くらい泣いたらおとなしくなってしまって心配しました。
10分ほど経ち、助産師さんが私のところに赤ちゃんを連れてきてくれたので、号泣しながらお腹をなでて、赤ちゃんと握手しました。温かかった。
そして赤ちゃんは保育器に入れられ先に手術室を出ました。
感動したのと、無事産まれてきてくれてホッとして涙が止まりませんでした。
本当に良かった。。。
赤ちゃんが病棟に戻ってからは時間が経つのがやたらと長く、先生たちは雑談しながら手術を進めるのでそれに耳をすませたり、横のガラスに映る先生たちを眺めたり、手術室を見回したり。
縫合まで終わり、最後にレントゲンを撮って時計を見ると10時を数分過ぎたところでした。
今度はストレッチャーに乗せかえてもらい、手術室を後にします。
手術室を出た時の涼しさはよく覚えています。汗をかくほど暑かったから。
病室に戻り、ベッドに移乗させてもらい足には血栓予防のフットポンプが取り付けられました。
左右交互に空気で足全体が圧迫されます。明日まで付けっぱなしとのこと。
他にも点滴、背中の麻酔、心電図、尿バッグといろんなものが体に付けられています。
看護師さんも頻回に検温に来ます。
最初は熱もあり、寒気もありましたがすぐに治まりましたので、電気毛布は使わずに済みました。
今日は1日寝たきりのままですが、病室に戻って30分~1時間で次第にお腹が痛くなってきました。麻酔が切れてきて、おそらく子宮収縮の痛みです。我慢していましたが、唸り声が出てしまうほど痛くなり痛み止めの座薬を入れてもらったところ30分ほどで効いてきました。
それでも完全には痛みは取れず、興奮していたせいもあり眠ることはできませんでした。
夕方あたりには朝の浣腸の残りかトイレに行きたくなってしまいました。
でも今日は起き上がれないので、差込み便器を使って挑戦してみましたが、いざとなると出ません。
諦めて便器を外してもらいますが、しばらくするとまたもよおしてきます。
でも、何度挑戦しても出ませんでした。。。差込み便器はお尻を上げる体制になるので、便意が引いてしまうのです。
夜も何度かお腹を下した痛みに襲われ便器をを入れてもらいましたが結局出ず、翌朝予定より早めに歩行開始させてもらい、トイレに行ってやっと用を足すことができました。
浣腸の残りなのか下痢をしていましたが、術後数日続いたので抗生剤のせいかもしれないと言われました。子宮の痛みや傷の痛みよりも、これが1番辛かった(>_<)
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初めての出産。
妊娠7ヶ月の頃からずっと逆子だった赤ちゃん。
どうしても経膣分娩がしたいと逆子体操をしたり、横向きで寝たり。
入院中はお腹が張りやすく逆子体操ができませんでしたが、やはり経膣分娩にこだわっていて帝王切開には抵抗がありました。
覚悟を決められたのは
・赤ちゃんが小さいので、経膣分娩に耐えられない。帝王切開なら赤ちゃんにストレスを与えず出してあげることができる。
・感染症にかかっている可能性が高い。
この2点でした。
陣痛を経験してみたい、経膣分娩で出産したい。
それは私のわがままで、そんなことはどうでも良くなりました。
1番大切なのは、赤ちゃんにとって安全で無事に生まれてきてもらうこと!!
そう思えるようになりました。
術後は痛みがひどくて薬が手放せない状態でしたし、これを書いている産後3週間経っても多少傷が痛みます。
でも、病気を抱えながらも無事私たち夫婦の元へ産まれてきてくれた赤ちゃん。愛しくてたまりません。
どんな出産でも出産は出産。
帝王切開で良かったと思います。
26年間生きてきた中で1番素晴らしい経験ができた1日でした。
産まれてきてくれて、ありがとう。
↓3週間でだいぶしっかりしてきました!!



