🍀愛着と謝る力🍀
「あなたの言い方が相手にとってはキツかったのかもしれないよ」そんな正当な言い聞かせ。
だけど、この子にとっては
「私が悪いって言われた。私は普通に言っただけなのに‼️」
「なんでいつも私ばっかりが怒られるの‼️」
「あいつ、死ねばいい、殴ってやりたい」
涙を流して怒りを訴える。
私はうんうんとただ、頷く。
「なんで私ばっかり」
それは、この子がいつも使う言葉。
周りは「あなただけに言ってるんじゃないよ」と言うけれど、そんな言葉は彼女の耳には入らない。
「私ばっかり」「私だけ」
彼女はそんな世界の中で生きてきた。
兄弟のなかで自分だけ叩かれる。暴言を浴びせられる。
今、この子が口にする言葉は、この子がこれまで生きてきた世界。
この子の涙は、これまで抱えてきた思い。
いっぱい泣いていいよ
いっぱい暴言吐いていいよ
いっぱい大人を責めていいよ
貴方が抱えてきた怒りも淋しさも全部、吐き出して。
そんな思いで、ただ頷く。
そうするとね、自分から気持ちを切り替えて
照れくさそうにはにかみながら
「さっきは、ごめんね」
と自分から謝ることができた。
嬉しくて泣きそうになった。
謝ることは本当に難しくて、愛着の積み重ねがあってこそ。
自分の気持ちを一緒に受け止めてくれる人がいるから、人は安心して反省し、安心して反省を口に出す事ができる。
自分の気持ちになって、自分をわかろうとしてくれる人がいるから、相手の立場に立って、その人の気持ちをおもんばかり自分の非を認める事ができる。
謝れるようになることは愛着の積み重ね。
謝らせるのではなく、
その子の中から反省の気持ちが湧きだすように。
その子が安心して謝れるように
そんなサポートができる大人でいたい。
※実際の出来事とは変更してあります