カピパラ父です。
今日は祝日だけど、練習があった。月に1、2回、日曜練習とか、祝日練習がある。
先日の金曜はちょっと歌っては止め、何度もそれを繰り返した。
非常にストレスがたまった。
俺はベトベンの第九が好きではない。
なんでかをよく分析したら、歌い過ぎなのである。
若い頃、第九に参加してそこの団長と仲良くなった。
酒を飲む仲になると、その後もしょっちゅう招集がかかった。
どこかの〇〇医大のオーケストラ部が第九をやりたいから第九経験者を募集!
立命館大学のオケが第九をやりたいから第九経験者急募!
どこかの宗教団体が教祖の生誕祭にプロのオケと一緒に第九の経験者を募集。
俺たちは教団手配のバスで運ばれた。
山奥に巨大な教団施設があり、極めてモダンなホールや、オブジェのような建築群が待ち受けていた。
観客は5000人ほどもいた。
たぶんこの教団の名を知っている人は少ない。
教団から、俺たちはプロではないが、生まれて初めて歌で出演料をもらった。
何人かのプロが合唱団に紛れていた。
俺はそうしているうちに第九に飽きていった。
今日は歌い込みの時期に入るということで、通しで歌わせてくれた。
俺は気合を入れて歌った。
第九は何度歌っても、奥が深く難しい。
強烈に低いところから、高いところをうたわねばならないし、およそ人間が歌うとは思えない超絶技巧の早いパッセージがある。
4拍子の3拍目がソプラノ、アルト、テナー、バスで同じ和音を形成するように計算されて書かれている部分があったり、いたるところに各パートがユニゾンになり、強烈な印象を与えるように計算されて書かれている。
俺は特にフーガが好きだ。何度聞いても良い。フーガの中にいる自分に酔いしれる。
俺たち男性パートが歌っている間、ソプラノが、華やいだ娘のように別の旋律で踊るように盛り上がるのはたまらん。
俺たちの市民合唱団の先生は1万人の第九の京都支部の先生もやっている。
今日は夜の7時から同じところで教えるという。
俺たちの練習場所は毎回京都市内の利用できるところをあっちこっち巡って使っている。
1万人の第九は今日使ったところを定位置として毎週練習するという。
京大医学部の病院のすぐ南だ。
次女が練習に来るはずだ。
難しい歌だが、アイツなら楽しむだろう。
ロンドン交響響&合唱団
パッパーノ指揮
凄い名演だ