私は、60代前半の双極性障害1型のオヤジです。
病識は大学生の21歳くらいからありました。
当時はうつと思っていました。
就職して、23歳の時、本格的に死にそうになり、調子が悪くなったので医者にかかったところ、非定型精神病と診断されました。
双極性障害と統合失調症の特徴を併せ持つ病気です。
今から思い出しても、そのような病気です。
基本はうつで、たまに神になり、よく幻聴が聴こえ、幻視、様々な妄想が起こりました。
当時は薬の副作用がきつく、立ったまま居眠りするし、頭は捻じ曲がるほど痛むわで、すぐ自己判断で飲むのをやめました。
周囲からよくキチガイと指摘されたものです。
海外出張して、機械設備を据え付け調整する部署があり、敢えて言葉の通じない海外に飛び込んで生活環境を変えたら治るのではないかと思い、設計部門にいましたが、海外部門を志願して移りました。
10年間その部門にいて、ほぼ一人で仕事をし、外人を使い、お山の大将で日本人と接触することなく過ごすうちに病状は消えて生き延びました。
好き勝手に生きました。日本の社会で生きていたら、どこかの時点で自死していたでしょう。
日本に帰国して、また設計部門で働くようになりました。
こんな私でも、好きになってくれる女性が現れ結婚しました。
精神病は遺伝するとは知っていたのですが、子どもが欲しかったので授かりました。
可愛い女の子です。
可愛そうに発達障害です。
学校を卒業した今でも、障害に苦しみながら職業訓練校に通っています。
私は、60歳の定年退職まで勤めたのですが、今は派遣社員として働いています。
これはこれで大変で、ボロボロです。
父娘とも調子は良くなく、そんな時は線状降水帯に巻き込まれて、巨大な水域に親子3人が筏に乗って漂流する気分になります。
妻だけがまともなのですが、私たち家族を軌道に乗せるため鬼と化しています。
私はカピバラになりたいです。
楽そうだし。
居るだけでみんなから可愛いと言われる。
動物園では朝風呂にも入れてくれるし、お腹が刺激されてウンチしたら飼育員が清掃してくれる。
楽でいいなあ。
次生まれるとしたら、カピバラになりたい。
こういう家族の話を書いていこうと思っています。