今日は、大学時代の友人である吉元貴弘氏が常任指揮者をつとめる、松戸シニアアンサンブル『アモーレ』の演奏会を聴きに行ってきました。
会場は八柱にある『森のホール21』の大ホール。
第1回の定期演奏会は小ホールだったのですが、前回、今回と大ホール開催となりました。
今回も2階まで結構埋まっているという素晴らしい集客力です。





編成はこんな感じです。
ヴァイオリン、ピアノ、キーボード、フルート(ピッコロ)、クラリネット、アルトサックス、大正琴、ドラム、パーカッション・・・
これらを組み合わせるとどんなサウンドが出来るのかな。毎回、団のカラーが見える音色のブレンドが楽しみだったりします。

第1部『オペラ座へようこそ』

①オペラ座の怪人
色んな団で吉元ファントムを見てますが、いつ見ても似合うんだなコレww
今日は、マントは付けたままで振ってましたね~。
朝焼けのような照明も雰囲気を盛り上げます。
冒頭から少し後のキーボードソロからのフルート~弦へのメロディ受け渡しが流れるように美しいです。
中間のPhantomテーマでは中低音で奏でる弦楽器のユニゾン、音色が深くてとてもきれいでした。

②椿姫より乾杯の歌
吉元アレンジでは合唱でも合奏でもそうなんですけど
乾杯の歌のイントロは「♪ぶんちゃっちゃっ」からじゃないんですよ~!その前の数小節、コレがあるのとないのとでは
曲の引き締まり方、場面の浮かび方が全く違うのです。興味を持った方はぜひ、実際のオペラを見たりCD聴いたりしてみて下さいね。
ひとつのフレーズの中での、細かい強弱のコントロールに心を砕いて演奏されてるのが聴こえてきました。
弦楽器は安定した響きで、安心して聴いていられますね。

③イーゴリ公よりだったん人の踊り
フルート、キーボード、クラリネットの美しい幕開け。ふわりと漂うような空気感が心地よいです。
弦の伴奏が上手なだけに、キーボードの主旋律がほんの少しメロディが後ろに隠れてしまったような感じもしましたが・・・あくまでもほんの少し、ですよ。
奴隷の踊りに突入すると、厚みのある音と活躍するパーカッションが音楽を盛り上げていきます。ピッコロの響きが、ぴりっと効いてますね。

④カルメンよりジプシーの歌
冒頭のフルートきれいです。とても丁寧に、慎重に、ハーモニーを聴き合って演奏されている様子が伝わります。
ひとつのフレーズの中のクレッシェンド~ディミヌエンドもしっかりと表現されていました。
かなりゆっくり目のテンポからスタートして、けっこう後半にさしかかっても「え、このテンポで良いの?!」って思いながら聴いていましたが・・・ホントに少しずつ少しずつ、気付かないぐらいずつアッチェレランドしていたのですよ。
最後に向けてグッとテンポを上げてきてフィナーレへ突入、大変盛り上がりました。やられた!カッコいいです!

第2部『輝ける洋楽ロック&ポップス』
①イエスタデイワンスモア
大正琴がやっと前に出て聴こえてきて嬉しいです。華やかなイントロに仕上がりました。
ピアノの高音部で可愛く奏でるメロディに、弦のピッツィカートをのせるオシャレなアレンジ。
曲が進むに連れてメロディを取る楽器が次々に受け渡されていきます。サビはちょっと16Beatのようなリズムが付いてるんですね。
チャレンジを続けてほしいと思います。

②オネスティ
これはやっぱりピアノがカッコいいですね。シンプルなのに心が動かされる曲です。
そのシンプルなメロディとコードに、弦のカウンターメロディが常に美しく寄り添う様子が感動を誘ってくれます。
曲の盛り上がりとともに上昇する音型がたまらなく素敵!弦楽器のみなさんの心がひとつに揃っていて、澄んだ音色が曲の良さを引き立てていました。

③ビートルズメドレー
思ったことはたくさんありますが、最も印象に残ったのが『ミッシェル』!!
大正琴がまるでチェンバロのように懐かしい響きを奏でているのに感激!
音色のイメージは懐かしのモダンチェンバロ(キャンディキャンディのオープニングみたいな!)そのものです。
あとは『イマジン』での、フレーズの終わりの切り方揃え方。とても意識をして心を配って演奏されていました。
『ヘイジュード』で初めてサックスやクラリネットの目立つメロディが美しく聴こえてきて、頑張ってるんだと嬉しくなりました。

第3部『華麗なるシネマミュージック』

①スターウォーズより
少し前に吉元さんを交えて友人たちとご飯を食べながら、スターウォーズの編曲いま頑張っているから、楽しみにしてて!ってご本人から聞いていたのもあって。。。。。今日これが聴けるのをとても楽しみにしていました。
期待通りのカッコ良さで、フルオーケストラのイメージにも負けない華やかさ。
聴き映えもじゅうぶんだし場面転換も多くて聴いていてとても楽しかったです。
大変だと思うのですが、音楽的にとても質が高いこのアレンジの演奏を今日で終わらせるのはもったいない気がします。
是非、繰り返して演奏して団の代表レパートリーに!!!

②レ・ミゼラブルより夢破れて
これも大正琴が大変素敵な役割を担っておられて、聴いていてワクワクしました。
「♪ゆーめーはー悪夢にー、おおかーみのきばーがー」の歌詞で歌われる部分からのフルートのカウンターメロディが美しくて聴き入ってしまいました。
そしてこの曲でもどのパートも、フレーズの終わりの切り方揃え方(次の小節に入った一瞬後に切る)が徹底していて、この曲の持つ切迫感のような感情がうまく表されていたのではないかと思います。

③ゴッドファーザーより愛のテーマ
ピアノのゴージャスな感じを生かした雰囲気作りで、どのパートも波に乗って気持ち良さそうでした。
サックスソロ、丁寧な感じが良かったです。

④ひまわり
チェンバロのような音色の大正琴が加わると、なんでしょうこの郷愁あふれる雰囲気は!
こちらもピアノのリードに団員のみなさんの気持ちがグッとあがって、まとまりのある美しい演奏に仕上がりました。
世代を問わず、ハートを掴まれる切なさ満点、素敵な曲ですよね。

⑤ウェストサイドストーリーメドレー
全体に音量のバランスが良くまとまっていたなと感じました。
『クール』はなかなかに難しいリズム、練習大変だったんじゃないでしょうか?!本番はみなさんcoolに演奏されてましたよ!
『アメリカ』もチャレンジのしがいがある曲ではないかと思います。また聴かせてほしいなと思いました。

アンコールには、中島みゆき『地上の星』を。
大地を踏みならすような力強いタムタムが印象的で、2度目のサビにはちゃーんとフルートでカウンターメロディが作ってありました。
さすが吉元アレンジだ!とニヤリ。

2時間半の盛りだくさんな演奏会、本当に楽しませていただきました。
吉元くん、団員の皆様、本日は本当にお疲れさまでした。
私は初回の定期演奏会から応援していますので、回を重ねるごとの演奏の進化に毎度感動と勇気を頂いています。
これからも頑張って下さいね!

今日の差し入れは、ココアの焼きドーナツ。
コアントローたっぷり、大人の香りですよ。




一緒に聴きに行ったみいあさんと、帰りにお茶。
初めて松戸の『コメダ珈琲店』に入ってみました。



噂のあずきトースト、ボリューム満点でお腹いっぱいになっちゃった。
もちろん、コーヒーは間違いなく美味しいです。
フードメニューもいっぱいで目移りしまくりました。

・・・これは通え、ってことなんでしょうか・・・(苦笑)

ともあれ皆様、お疲れさまでございました!!