この数年間、私はいろいろな状況の中で

「果たして自分は、世の中のために何か役に立つことは出来ているのだろうか」
と強く考えることが多くなった気がします。
東日本大震災の直後は、自分自身もいろいろあって。。。
なかなか自分や家族以外のためにお金も心も使うことが出来ませんでした。
そうしたくても、出来ない時ってあるものです。
あ、献血と骨髄バンク登録はしましたけど。。。

それからしばらく経った、比較的最近のこと。

国際NGOという組織を、ひょんなことから二つ知ることになり、色々な思いがアタマの中を巡る。



ひとつは、チャイルドスポンサーシップという形で私も継続支援に参加する事に決めた、【国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン】

ほぼ月イチペースで顔を合わせる知人(しかも、偶然にもお二方!!)が、既にチャイルドスポンサーを始めている話を聞いて、興味と共感を憶え、心の隅に引っかかっていたんですよね。


ワールドビジョン(以下WV)のチャイルドスポンサーシップとは、支援地域に住むひとりの子ども(チャイルド)の成長を見守りながら、毎月一定の金額で継続支援をするものです。
支援しているチャイルドに直接お金を渡すわけではなく、毎月の募金はその子が暮らす地域の貧困解消につながり未来を照らせるような支援活動に使われるという事です。


既にチャイルドスポンサーをやってるその友人たちは、なんと実際にチャイルドに会いに行くツアーに参加していたり、お手紙を出して可愛いお返事をもらったりと、遠い国の小さな命との心の交流を楽しんでいるようです。

うん、目に見えない感じるものがあったんだろうな。
私自身に子どもがいないことも、この話が心に残った要因かもしれないし。。。
まぁきっかけは何でもいい、行動するなら今だ!と申し込みをしました。
クレジットカードで買い物をするように、私のお財布から毎月決まった金額が寄付に回ることになります。

そして申し込んで1週間ほどで、WVからスポンサーキット(色々な説明ごとが載った冊子と、私がこれから支援していくチャイルドの写真!)が送られてきました。
遠い国の同じ空の下に生まれた、この縁がなければ知ることもなかったひとりの小さな男の子。

事務局から送られてきた写真を一目見て、なんとも言えない愛おしさがこみ上げてきました。
さっそく、お手紙を書いて投函してみました。現地語はお手上げ(汗)ですのでひとまず英語までは頑張るか。
エアメールなんて出す機会ないから、住所一つ書くのにも緊張しますね~。
無事届くといいな、待っていてね。
年末年始の頃にチャイルドからクリスマスカードが送られてくることになっているので、そちらも楽しみにしてます!!

PCからこちらのブログをごらんの皆様。
左の下の方に、WVのブログパーツ「世界の子ども時計」を貼りました。
関心を持っていただける方はどうぞ、リンク先のWVJのサイトもごらんいただけたら幸いです。


もう一つは、先日(9月23日)行ったフォルテピアノのコンサートを主催した崎川晶子さんが参加し、このコンサートの収益を寄付することになっている団体、『地雷廃絶日本キャンペーン』

この団体のことは全く知らず、偶然にもとあるウェブサイトに表示されたインタレストマッチのような広告で崎川さんの演奏会のことを知り、大好きなチェンバロ/フォルテピアノ奏者なので行ってみようと決めました。
引き寄せられるように、っていう感覚でした。


つまずいたって、起きればいいよ。

開演前や休憩中には写真パネル展示を見たりニュースレターを読んだりしました。
地雷は戦争が終わってもなお地域の脅威になり続け、無差別に人が傷ついたり、足や手を奪ったり、子どもを含む多くの人が命を落としたりしています。世界にはまだまだ地雷やクラスター爆弾を使ったり作ったりしている国がなくなっていないという事実や、足を失った人が懸命に義足での歩行訓練をしている写真も胸を打ち抜きました。
地雷埋設地域での除去活動はもちろんのこと、被害者の社会復帰に向けての支援や地域の真の復興のためにもお金が使われて欲しいと切に思います。
今後もチャリティコンサートは定期的に続いていくそうです。
私は大きな金額を投じることは出来ないけれど。
この演奏会シリーズを通してなら、この活動に支援ができる。出来ることを実行しよう。
同時に、このような活動をしている団体があるということを頭の隅にいつも置いておきたいです。

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もちろん、世の中の役に立つということは、そんな特別じゃないところにもいっぱい隠れてる。
家族と笑顔で会話をしたり、美味しいものを作ったり。
自分の職場で、関わる人すべての笑顔のために最善を尽くしたり。
大切な友人と心を通わせていられるように、マメに連絡を取ったり。
毎日出来るひとつひとつを大切にしていきたい。
そして、そんな当たり前の暮らしが、当たり前じゃないっていうことに気づくのが大事なんだ。

私は、まだ見ぬ小さな男の子の笑顔のためにも、いっちょ頑張れるな。
定期入れにチャイルドの写真を入れて、持ち歩き始めました。
もうすっかり親バカだわ(笑)