私の昼の職場で、少し前まで同じフロアにいらした方のことなんですが。
以前、私が伴奏ピアニストとして出演した吉田さんのライブに来ていただいたことがあって、音楽好きな人なんだなぁと嬉しく思っていました。
その人が異動されてからは接点がなかったんですが、たまたまこの4月に通路で会ったときに、
「実は職場の合唱をずっと続けていて、今度コンサートがあるんですよ。」
とご案内をいただいたんですね。
これは聴きに行かなければ!と、昨日行ってきました。
杉並公会堂 小ホール
霞ヶ関男声合唱団 10周年記念コンサート
指揮:光野 孝子
ピアノ:金澤 亜希子
シニア層中心の15名編成の男声合唱。
コンサートは3部構成で、一部はふるさとのうた。二部はアンサンブルと賛助出演。先生方のソロ演奏。三部はアカペラ中心のメンネルコーアならではの選曲。
プログラムの中から、特に印象に残った曲のことを。
一部・最上川舟唄と斎太郎節。民謡らしく威勢の良いかけ声と、昔ながらの力強い発声を生かしたソロ部分から、ハーモニーをつける後半への調和がとても素敵。
つぶてソング「あなたはどこに」。
この歌は福島の詩人・和合亮一さんが東日本大震災以降ツイッター上で書き続けている「詩の礫(つぶて)」に、新見徳英さんが作曲したものです。
今回のコンサートでは1曲目の「あなたはどこに」が演奏されました。ユニゾンで淡々とうたわれていくからこそ、心に突き刺さるものがありました。
ちょっと検索してみたら、この曲は組曲になっているようです。ネット上にもたくさん動画があがってますし、私も時間を見つけて全部聴いてみたいです。
二部は小編成のアンサンブル。ロシア民謡、古謝美佐子さんのうた、ゆず「Hey和」。
私の知人はゆず(3人だったのであえて「ゆずず」と呼びましょうかw)にご出演。
衣装も演出も楽しかったし、ノリよくバランスの良い歌声も心地よかったです。
その後は賛助出演2団体、ピアニストの先生のソロ(ベートーヴェンの「月光」第3楽章)、指揮の先生のソプラノソロ(ドヴォルザーク「ルサルカ」より月に寄せる歌)。
まさかここでルサルカ聴けるとは!!大好きな曲なので、つやのあるすばらしい声で歌い上げてくださる光野先生の演奏が聴けて嬉しかったです。
三部はアカペラ中心。
「いざたて戦人よ」は定番中の定番ですよね。さすがの安定感です!
ここで印象に残ったのは「涙の塩」。ハーモニーが美しく、全体を支配する哀しみの感情が伝わる演奏でした。
良い詩、良い曲だなと感動しました。
最後にピアノ伴奏ありで「箱根八里」。
「アカペラから解放された(笑)男声合唱の力強さを存分に!」とアナウンスがあって会場の笑いを誘っていました。
アンコールは私、初めて聴いたんですけど「筑波山麓男声合唱団」コレすっごく面白い!
ボカロで歌ってる動画がありました(笑)こちらをクリック!
社会人の演奏団体は、メンバーの様々な事情や仕事との兼ね合いなど、続けていく(運営も含めて)のが本当に大変だと思います。私のお世話になっている吹奏楽団も、友人が指導者をしている合唱団も、それぞれに悩みを抱えつつも「音楽が好き」ということを胸に、日々の練習を重ねて素敵な演奏をしています。
でも、大変なこともあるけれど、やっぱり本番終わった後の笑顔って何にも代え難いですよね。音楽っていいよな~、それに尽きます。
出演者の皆様、お疲れさまでした!!