3月16日は、横浜・元町のフェリスホールで素敵な演奏会を聴いてきました。


ありがたいことに、有休が取れたので一日のんびり、遠足気分でお出かけを楽しむことが出来ました。



せっかち?のんびり? ブログネタ:せっかち?のんびり? 参加中



私はギリギリに駆け込むのは苦手なので、のんびり余裕を持った行動が性に合ってます。

方向音痴ってこともあるから、なおさらね。


それにしても、お昼前スタートってどうなのよ。。。(汗)

ワクワクしすぎて家にじっとしていられなかったのっ!(笑)

みなとみらい線で「元町・中華街」まで行くんですが、その方面に行くなら

寄りたい場所もあったので。。。


まずみなとみらい駅で下車。

エスカレーターに乗って、天を見上げると。。。



つまずいたって、起きればいいよ。


どどーん!

マニアの聖地、スヌーピータウンショップです!!



つまずいたって、起きればいいよ。

久しぶりに来たので嬉しくて、いろいろ買っちゃいました。

う~ん、でも数年前だったら「シール」とか「鉛筆キャップ」なんて

目にも留まらなかったと思うんだけど。。。

ついつい生徒さん、特に可愛い女子たちの姿が思い浮かんでねぇ。

おみやげも買っちゃいました。


買い物の後は遅いランチ。そして再びみなとみらい線にのって終点まで。


まだまだ時間もあったし、せっかく来たので元町商店街を散策。


つまずいたって、起きればいいよ。

つまずいたって、起きればいいよ。

つまずいたって、起きればいいよ。

お散歩中のわんこ用の水飲み場があったり、まさに「看板犬」として仕事中の

可愛いわんこに会えたり。犬好きの人が多いのかな。なんか楽しい。

元町の商店街は、時代に左右されない上質な品を取り扱ってる印象。

新しい店と懐かしい店構えの昔ながらの店が、心地よく調和していて。

ぶれない軸がある街だなぁ、って。。。初めて来た私にもはっきりそう思える。


もうちょっと時間があったので、高級スーパー「Union」の2階のカフェで

焼きあんパンとほうじ茶を。


つまずいたって、起きればいいよ。

あんパンもお茶も、香ばしくてあったまりました。


さて、いい時間になったので移動開始。

地図の目印を曲がると、心臓破りの急坂が!!

アキレス腱が伸びきった状態で、休憩無しの上り坂にビックリしつつ、フェリスホールに到着。

はい、ここからが本題ですよ。


☆☆受難節コンサート☆☆

2012年3月17日(金)19時~20時15分


【出演】
波多野睦美(Mutsumi Hatano, Mezz)
早島万紀子(Makiko Hayashima, Org/Cem)
...
【Program】★休憩はありません/NO INTERMISSION
J. H. ダングルベール:前奏曲(組曲第3番より)◇
L. クープラン:パヴァーヌ ◇
グレゴリオ聖歌:「ダヴィデの子にホザンナ」 「ヘブライの子らはオリーヴの枝を手に
持ち」
F. クープラン:「ルソン・ド・テネーブル」より
        第2ルソン「シオンの娘はすべての栄光
を失えり」
J. S. バッハ:「おお、けがれなき神の子羊」BWV 656 ◆
      :『マタイ受難曲』より アリア「神よ、あわれみたまえ」
      :パッサカリア ハ短調 BWV 582 ◆
◇=チェンバロ・ソロ、◆=オルガン・ソロ

もうずっと大好きで、憧れの歌手であります波多野睦美さん。
数年前に白寿ホールでの演奏会と、そうそうニューイヤーオペラご出演の年にNHKホールに行ってました、私。
それらを聴いたきりだったな、生演奏久しぶり!!
会場には輝くチェンバロがセッティングされて、調律の音が響くなかで開演を待ちます。
その調律中の音色にもまずしびれてしまった私。

早島さんのチェンバロソロの演奏に聴き入っていると、その後に天空から波多野さんの声が舞い降りてきた!
あああっ、やっぱりオルガンのところで歌うんだ。。。2階席にしておくんだったな。
ここのホールは礼拝堂のような作りなので、オルガンは客席の背面にあるのです。
う~ん、でも時々後ろを眺めながら聴いちゃった。波多野さんが好きすぎて、もう前だけ見てたら
聴いてられないって!!

演奏機会の本当に少ない、F.クープラン「ルソン・ド・テネーブル」。
ヴォカリーズの部分と歌詞が歌われる部分では、声のキャラクターがはっきりと変わるのです。
ルネ・ヤーコプスなどカウンターテナーの演奏でのCDを聴いていましたが、生で聴けて感激も新たになりました。

そして、マタイ受難曲のアリア「神よ、あわれみたまえ」。。。はい、ばっちり泣きました。
本当にいまここで波多野さんの歌声で、この曲が演奏されているんだ、夢じゃ、ないんだ。

演奏会全体がひとつの受難曲のようでした。
バッハのパッサカリアは有名な曲ですが、このプログラムの最後に演奏されると、いつもとはまた
違った意味合いを帯びて聞こえてくるのです。

はじめのオスティナートは、十字架を背負ったキリストの重い足取り・・・
一度は息絶えたかのようにきこえた音楽が息を吹き返し、再び命が芽吹いて枝葉を伸ばし
最後は光が差すような長調の和音が鳴り響く・・・
ああ、4月が待ち遠しくなる、そんな幕切れでした。

拍手の中、波多野さんが正面のステージに降りてきて
アンコールを1曲歌いますが、その歌詞を先に紹介しますね、とおっしゃって。
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳より「あなたがそばにいれば(Bist du bei mir)」
きゃー!!!この曲も私、本当に好きなんですよ。
そのうちに早島さんも降りてきて、チェンバロ伴奏でこの曲を。
最後までドキドキが収まらない。

波多野さん。
早島さん。
このお二方の紡ぎ出す、柔らかく透明でありながら、芯の強さを併せ持った音楽世界に
始めから終わりまで心が震えるひとときでした。
「癒し」と一言で片付けることなんてとうてい出来ない、深遠な芸術。
しばらく放心状態になりつつ会場を後に。
同じ会場にいた友人と、帰りは存分に音楽談義。
幸せだなぁー。


お誘いくださった中村ひろ子さんにも、心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。