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日曜日。

午前中ひとつ仕事して、それからお出かけ。

すんごく久しぶりに、大好きなテリヤキバーガーを食べました。



つまずいたって、起きればいいよ。

子どもの頃からモスバーガーが近くにあったせいもあり、テリヤキバーガーってやっぱりこれじゃないと!

と思います。

味噌が隠し味に入ったソースとマヨネーズの奏でるハーモニー、

そしてこれでもかとたくさん入ったレタスのシャキシャキ感もたまりません。

んーん、幸せ。


お口の中のハーモニーを堪能した後は、お耳の幸福を求めて。


こちらも6月以来のご無沙汰、東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴きに

渋谷のオーチャードホールへ行きました。


私は東フィルのオーチャードホール定期会員なんですけど、今シーズンはオーチャードホールの改修工事があったので、4~6月のあとこんなに期間が空いちゃったんですよね。

これから毎月1回で3月まで。



さて、今月はすっごく楽しみにしてた、小林研一郎さんの登場です。


  • 指揮 : 小林 研一郎
  • ピアノ : 中野 翔太
  • 管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
  • 芥川 也寸志 / 弦楽のための三楽章
  • モーツァルト / ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
  • チャイコフスキー / 交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 作品74

芥川さんの曲、ショスタコやストラヴィンスキーの影響も、ってプログラムに書かれてたけど、

なるほど!って納得の面白い曲でした。

疾走するリズム、炸裂する変拍子、とっても引き込まれた。

小林さんはなんと暗譜で振っていました!!

演奏機会もあまり多くないであろうこの曲への、並ならぬ気迫を感じました。


モーツァルトは中野さんの生きのいい旬なピアノを味わえました。

これ、ジャズライブ??と見まごうほどの凄いカデンツァが小気味よく繰り出される、

刺激的なコンチェルトとなりました。


そしてそして!超~楽しみなチャイコ「悲愴」。

つぶやくような冒頭から、感情を高揚させる場面、どこをとっても「そう来なくっちゃ!!」って

もうニヤニヤしちゃうぐらい納得できる演奏なんですよね~。

あ、こちらも暗譜!!凄いですよね。。。


そうそう、この曲って第3楽章の終わりがすっごく終結感が強くって、

トゥッティの強奏で「ばばばばんっっ!」という感じなので

知らないお客さんはついここが最後かと思って、思わず拍手しちゃう事故が

しばしば起こるんですけど

今日も、この箇所で拍手が起こりかかったんですよ。

そしたら小林さんの対応がとても粋!


「ばばばばんっ!」で止めたアクションのまま、振り向かずに

後ろに引いてあった左手をひらひらひらっ、と振って「まだまだですよ!」の

合図をさっと客席に送り、大拍手(大事故?)にならずに済んだんです。

わぁ~、素敵。お客さんに優しいなぁ。一流の人って器がでかいんだなぁ、やっぱり。


そして4楽章、もう泣けて泣けて。。。

最後まで、粘るとこは粘るけど響きは透明な、素晴らしい演奏でした。


ああっ。。。もうちょっと、もうちょっと待って!

せめて指揮者が棒を下ろすまで、

出来ればこちらを向き直って

肩の力をふぅっと抜いたのが見えるまで!

拍手は待って欲しいものですが。

今日も、棒を下ろす直前に拍手が始まっちゃって、残念。

ここの満足感ってその日のお客さんの質にかかっているのですよね。


最後の最後まで、余韻が天に昇っていくまで、そこまでが音楽だと思うんです。

聴衆が育たなければ、究極の感動を得られる空間は出来ないんじゃないかしら。