
夫の家族は震災でもっとも被害の大きかった地域に住んでいて
あのときはもう、何があっても覚悟しなければと胸が痛んで
とにかく生きていて、生きていてと祈る思い
なくなった方も多い地域だから手放しでは喜べないのだが
夫の母も弟も、夫を可愛がってくれたおばさんも無事で
もちろん家は跡形もなくなってしまった
でも、早い段階で隣町に移り住んだり
そこからまた、ふるさとの地に立った仮設住宅へ戻ってきたり
一歩一歩、元の暮らしを取り戻しつつある
私たちは、忘れてはいけない
心の奥にいつも、あのふるさとのおもかげ
私も、ほんの何回かしか見ることが出来なかったけど
小さなの駅の風景
車窓からの景色
駅に降り立った瞬間から、海の匂いをはらんだ風がふわり
いつだって忘れたことはありません。
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1月1日。
私たちは劇団四季の「ソング&ダンス The Sprit」を観に、四季劇場「秋」へ。
久しぶりの華やかなステージは、第1部はミュージカルナンバー、
そして四季のオリジナルミュージカル制作に深く関わった作曲家
三木たかしさんトリビュートのステージ。
三木たかしさんの歌は時代を超える底力を感じたなぁ。
個人的には、中学校で教えていたときに
何度となく授業や合唱コンクールの課題として取り上げた
「心の瞳」を聴けたのがとても良かったかな。
坂本九さんの遺作となったこの歌は
ひととひととを結び合わせる、あたたかな絆を感じさせる
私が中学校の音楽教育に関わっていた頃も、子どもたちからの人気は高かったし
今でも良く歌われているようだ
改めて聴いて、いい曲だなと。。。ちょっとうるっときました。
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で、その観劇真っ最中の14時半ごろ
(第1部始まってわりとすぐ)
びっくりした、かなり大きな地震!!
意外とお客さんみんな冷静で、何もなかったように公演は続きました。
私は怖くて怖くて、半分おしりが浮いた状態でひたすら揺れが収まるのを待ちました。
脳裏に、3月の震災で被災し客席が崩落したあのホールがよぎってしまって。
ああ、大地のうごめきは
まだ収まってはいないんだ。
イヤでも、遠のきかけた記憶が蘇る。
忘れては、いけない。