ブログネタ:待ち合わせの何分前につく?
参加中
何度も書いてますけど、方向音痴の私は待ち合わせの最低でも10分前には着きたい、と思ってます。
知らない場所を探しながらだったら、特にね。
16日・金曜日の夜は、仕事の後に聖イグナチオ教会へ。
大好きなオルガニスト・小野田良子さんの演奏を追いかけて、行ってきました。
上智大学・イグナチオ教会は四ッ谷の駅前だし、紀尾井ホールやニューオータニへ向かう道の入り口だ、って場所も知ってる。
なのに。。。
四ッ谷駅から外に出て、こっちだ!と思った方向に歩いてみるとなんか景色が違う。
で、反対方向に向き直って交差点に戻ると。。。。危ない、逆送しそうになっていた。
道路の向こうにキラキラ光るイルミネーションと十字架、そして建物に浮かぶ「上智大学」の文字を
確認してようやく安堵、時間までコーヒーでも飲もうと、目の前のカフェに飛び込みました。。。
さて、この「オルガンと祈り」はイグナチオ教会で定期的に催されている、音楽とお祈りの時を過ごす場。
聖路加での演奏もいつも素敵な、我らが良子さんがイグナチオで演奏!という情報は、良子さんご本人から伺うことが出来たので
これは聴きに行かなければ!と楽しみにして予定を空けてありました。
時期柄、クリスマスにまつわる清書の朗読や神父様のお話、キャンドル行列など
厳かで心が洗われるような時を過ごせました。
良子さんのオルガンは、グレゴリオ聖歌のメロディを使った即興であったり
比較的時代の新しい作曲家の曲であったり
いつもの良子さんらしい、かっこよくてちょっぴり弾けたプログラム。
G.ボヴェ「めでたし海の星」による第1旋法のカノン風タンゴ
来た!タンゴだ!!しびれるぅ!
良子さんの演奏を初めて聴いた感じの人たちが、ビックリして顔を上げてたのが見えました。
いいですよね、こういうの。
弾けてる、って言っても、祈りの空間にすんなりととけ込んでいくのは、この聖堂の響き方もありますねぇ。
壁が曲面になっていて、そこに当たった音が柔らかく反響するため
木管系のもともと柔らかい音色はよりやさしく
もう少し派手なリード管とか低音なども、角が取れた音だなと感じます。
個人的には聖歌隊との交互奏
A.ハイラー「めでたし海の星」による即興(抜粋、M.ヘンキング採譜)
が、とても興味深かったです。
歌声は、女声のみで天からのメッセージのようです。
オルガンもそういう役割のことも多いけれど、私は今回の演奏を聴いて
「オルガンの音は、天からのメッセージを受け取った、地上の人々の営み」
多彩な響きが、そんな印象をもたらしていたような気がしました。
聖歌を歌ったり、お祈りをしたり、お話を聞いたり、音楽を聴いたり。。。
心の中でもあれこれ、思いを巡らせつつ時間が過ぎて。
最後に「しずけき(きよしこのよる)」を歌いました。
もちろん、良子さんのオルガンと共に。
歌い終わると引き続き、良子さんの後奏です。
おおっ、いつもながらかっこいい!!きよしこのよるから出発して、あてどない旅に出ちゃったような
そして、そして、きこえてきたのはスペインの空気をはらんだ5度の和音!!
ここで帰っちゃうの、もったいなさすぎる。
ぱらぱらと帰って行く人を見ながら、私は演奏の最後までうっとり~。
そして我に返ったように、オルガンの音はきよしこのよるの旋律を奏でていて。
さらにもうちょっと演奏があって、良子さんファンとしてはたっぷり楽しめました。
良子さん、素敵な演奏をありがとうございました。
お疲れ様でした!!