
年の瀬、っていうとクリスマス気分と共に
第九の四楽章の「喜びの歌」が街にもコンサートホールにも
多く流れますよね。
もともとは年末にやる曲ではないんだけど
かつてのオーケストラ団員が、無事にお正月を迎えられるように
集客の良いベートーヴェン交響曲第9番「合唱」を
12月になると演奏するようになったのが始まり。。。って言われてるけど
なんかもはや、そんないきさつなど考えずとも、日本の年末の風物詩って感じですよね。
今年は第九の演奏会のチケットはなんにも買ってないんだけど、
昨日新宿のタワーレコードで第九のCDを買いました。
それは。。。大好きな指揮者さんのトークショー&サイン会があったので!!
東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者、ダン・エッティンガーさん。
私は東フィルの定期会員を10年近く(あ、来シーズンで10年目かも!)やっていて、
ダンさんをずっと応援してまして。
昨シーズンから常任指揮者に就任し、ますますその音楽作りの手腕を期待しています!
そのうえイケメンときたもんだ!!
で、私は楽しみにいそいそと新宿に向かい、今回発売された第九のCD(昨年末のライブCD)
を買って、イベント開始までウキウキ待っていました。
イベント開始時に、「もうちょっと中まで入ってくださーいとスタッフに促され、なんと最前列へ!!
うわ~、やばいやばい、超至近距離でガン見できちゃうじゃん、心拍数が(笑)
ダンさん、もちろん通訳ありの英語なんだけど
なんだか日本のファンのためにゆっくり語ってくれてるような感じで
一生懸命聴いて、語学に堪能じゃない私のような一般人にも7割ぐらいは
通訳さんがお話ししてくれる前に言っていることが理解できました。ありがたーい!
時々ばっちり視線も合っちゃう(嬉)
で、トーク終了後サインをいただきました。
今朝、これ聴いてましたけど、あーほんと演奏会に行きたかった!!って
悔しくなっちゃうぐらい、生き生きとエネルギッシュな名演です。
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さて、ちょっと時間を巻き戻して、金曜日の話の続き。
小心ズのショーのあと、メインの岩清水さやかさんが参加している音楽ユニット
星舟庭
のミニライブと、お客さん参加のワークショップ。
私、何にも知らないで初めて見たんですけど、ホント面白かったですよ。
洗濯機の排水ホース?みたいのをぐるぐる回して、嵐の夜のような音を出したり
楽器も、アコースティックギターの弦をスーパーボールでこすって音を出したり
楽器じゃないものも、とにかくなんでも、自分の感性のままに鳴らして
出てくる音の偶然性っていうか、可能性を探っていくような。。。。。
きまりは、ない。
でも、自分の中でこんなイメージの音を作ってみたいって思うことが大事。
耳を澄ませて、心を空っぽにして、真剣に向き合う。
ワークショップ、真剣に参加させていただきました。
スプリングドラム、っていう手持ちパーカッションが気に入った(笑)
手に持って細かく振ると、バネから出る音がうわ~んと共鳴して
上の開口部を手のひらでひらひら開け閉めすると音程が微妙に変わる。
・・・文章で言うのは難しいねww楽器店とかで触ってみて欲しいです。
面白いですよ!
他にはクッキー詰め合わせの缶(笑)を、お箸に輪ゴムを巻き付けた手作りマレットで
いろいろ叩いたり響かせたり・・・ひとつの缶でもホントにいろんな音が出せるのね。
中国のヒーリンググッズ「健身球」とか
小さなグラスを二つ手に持って、割れない程度に打ち合わせて響かせたり
(私はグラスをこすり合わせた音も気に入った)
最後はみんなで岩清水さんのイラストを前に、自分なりのイメージをふくらませて
今手に持っているもので音を出してみる。
耳を澄ませて。
いろんな音が聞こえてくる。
こういうのって、現代に生きる私たちにとって
忘れかかっているような感覚じゃないかな、そんな気がします。
私、リュートやクラヴィコードで奏でる音とか
「かそけき音」に耳を澄ますのって結構好きなんだけど
このワークショップに参加しながら、そんな古楽器の音色なんかも思い出したりして。
とても、とても楽しいひとときを過ごせました。
音を、たのしむ。
そんな、音楽とつきあう「原点」を思い出させていただいたようです。
ありがとうございました。